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ARITO's チョロQ



チョロQトランス使用例紹介

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  • 6EZ5 CSPP: LND150 を用いた回路試案 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/03/18(Mon) 21:47 No.7134 ホームページ   
    添付:7134.png Arito さま みなさま

    いろいろご教示いただいてきた、6EZ5 CSPP の回路試案について、教えてください。

    LND150 を用いて、考え直してみました LND150のドレイン損失に限界があるので、Id 1mA としてみました。 真空管と異なり、飽和電圧が少ないことに期待して、6EZ5 の B 電圧を利用しています。

    電源部の記載がありませんが、ダイオード整流の後、左右別に1H のチョークトランス(PMC-115)を用いて6EZ5 に供給し、そこからまた、20H のチョークトランス(PMC-3020)を用いて、LND150 段に供給することを考えています。

    Arito さんの作例をみますと、終段のバランスのために、本回路図に定電流負荷を加えている作例(4P1L CSPPなど)があります。 このあたりの意義も教えていただければ、ありがたいです。


    Re: 6EZ5 CSPP: LND150 を用いた回路試案 - ARITO@伊吹南麓 2024/03/19(Tue) 08:00 No.7136
    添付:7136.jpg 出力管のスクリーングリッド用定電圧電源ですが、カソード基準ではなく、
    カソード側一次巻線を含んだものになっています。このままではUL接続類似の
    動作になりますので、意図したものでないのであればカソード基準とすべきです。

    せっかくバランス入出力アンプにできる回路なのですから、スピーカー出力として
    4Ωしか使わないのであれば、8Ωタップを使わず4Ωタップのみを使って
    バランス出力にした方がスマートな気がします。今のままではバランス出力とは言えません。
     
    あと、スピーカー出力端のゾーベルフィルターがショートしています。
    単純なミスだと思いますので正しい回路図に修正してください。
     
    >終段のバランスのために、本回路図に定電流負荷を加えている作例(4P1L CSPPなど)があります。 
     
    今回の6EZ5の回路は単にDCバランスを取るだけの回路ですが、ご指摘の回路は
    各球のアイドリング電流を自動調整する回路ですので、目的が違います。(左図参照)
    DCバランスを取るだけの回路は、出力管の暴走を抑制する機能はありません。
     
    恐らく拙作のサークロトロンのDCバランス回路を採用されたのだと思います。
    サークロトロンでは回路の性格上、アイドリングの自動調整回路は使えませんので、
    バランスを取る機能しか持たせることができません。
    が、マッキントッシュタイプのCSPPであれば、どちらも採用が可能です。
     

    Re: 6EZ5 CSPP: LND150 を用いた回路試案 - n'Guin 2024/03/21(Thu) 15:50 No.7141 ホームページ
    ARITO さま

    さっそくのご返信ありがとうございます。
    まだまだ当方の理解が不十分なようで、ご指摘ありがとうございます。

    スクリーングリッドの定電圧電源は、カソード基準とのこと、ありがとうございます。

    終段負荷の部分は、Aritoさまの 4P1L作例に従うように姿位と思います。 暴走されるのは怖いです。

    スピーカー出力の部分ですが、4Ωのみをつかわないと、バランス出力とはいえないとのご指摘は、よく理解できませんでした。 4Ω出力で、NFB の対称性が保たれていないという意味でしょうか? 

    少しずつ、部品をそろえて、作成したいと思います。 ご迷惑かと思いますが、よろしくお付き合い、いただければ幸いです。
    Re: 6EZ5 CSPP: LND150 を用いた回路試案 - ARITO@伊吹南麓 2024/03/21(Thu) 16:13 No.7142
    >4Ωのみをつかわないと、バランス出力とはいえない
     
    回路図では8Ωタップの中点を作って、負帰還を掛けています。
    そのまま8Ωタップをスピーカー出力として取り出した場合はバランス出力といえますが、
    回路図では4Ωタップが出力となっています。
    この場合は、出力端の双方がグランドから浮いてはいるものの、中点が
    接地されているわけではありません。

    したがってグランドから見て出力端がバランスされていないことになります。

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/76/10/76_584/_pdf
     
    つまり、グランドから見て2つの出力端の振幅が異なることになり、対グランドの
    インピーダンスも違いますからコモンモードのノイズが乗った時にキャンセルできないので、
    バランス出力とは言えないのです。

    ということで、8Ωタップを使わず、4Ωタップのみで組んだ方がバランス出力になって
    スマートではないでしょうか、というご提案でございます。
     
    Re: 6EZ5 CSPP: LND150 を用いた回路試案 - n'Guin 2024/03/25(Mon) 11:45 No.7148
    Arito さん

    ご説明ありがとうございます。 参考にさせていただきます。

    Re: 6EZ5 CSPP: LND150 を用いた回路試案 - ARITO@西美濃 2024/03/25(Mon) 13:25 No.7149
    n'Guinさん、どうもです。
     
    実質的にはほとんど変わらないとは思いますけれどもね。
    まぁバランス入出力と胸張って言えた方がいいかな、という程度です。

    ただ、8ΩタップからNFBを掛けて、実際に出力するのは4Ωタップから、という場合は、
    出力されないタップの信号を改善するためのNFBということになります。
    4ΩタップのF特と8Ωタップのそれは、同一ではありませんので。
    ということで、4Ωタップしか使わないにも関わらず8Ωタップから帰還する
    合理的な理由は見当たらないです。それだけはご理解ください。
     

    Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 10:27 No.6661   
    添付:6661.jpg 某ブログでHS-400のエージングについて話題になりました。
    このスピーカーについては会社の同僚に詳しい人がいるので、この人から聞いた
    エージングのやり方について、まとめてみようかと思います。
     
    このスピーカーのエッジはギャザードエッジというもので、紙を折り紙のように
    折って構成されているもので、経年劣化が少なく、古いものでもカツを入れると
    元の状態に近いところまで戻せるようです。
    ということで、エージングといいますか、以下、カツの入れ方です。
     
    左の写真は、仕事場のスピーカーです。
    落札したHS-400の箱があまりにボロボロだったので、別の箱にユニットを移植して使ってます。


    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/02/05(Mon) 10:43 No.6662
    添付:6662.jpg まずはウーファーです。
     
    https://audio-heritage.jp/LO-D/unit/l-205.html

    ウーファーはL-205というもので、金属コーンのスピーカーです。
    エージングは、5Hzの矩形波で定格電力を24時間ユニットに加えて行います。
    15W/8Ωですので、11Vになります。
     
    ただ、矩形波を定格入力するとかなりウルサイので、単身赴任のアパートではとても鳴らせず、
    私の場合は正弦波でしかできませんでした。
    少々音を出しても大丈夫な環境であれば矩形波で行ってください。
     
    左のグラフはエージング後のインピーダンスです。
    私の場合は、落札した状態では、約65Hzと80Hzに山がありましたが、24時間のエージングで
    オリジナルの50Hzにかなり近づけることができました。
    (スミマセン、エージング前のデータはどこかへ行ってしまいました。)

    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/02/05(Mon) 10:45 No.6663
    添付:6663.jpg ツイーターも同様に行います。
     
    https://audio-heritage.jp/LO-D/unit/mh-35.html
     
    こちらは7W/8Ωですので、7.5Vとなります。
    注:ツイーターのエージングはユニット単体で行いましたので、左のグラフはツイーターユニット単体です。
      (5Hzの信号ですので、ネットワーク無しでエージングを行います。)

    以上の方法でエージングを行うと、ユニットが最初の状態に近くなりますので、ぐっと解像度が良くなり、
    低域が出るようになります。

    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/02/05(Mon) 11:06 No.6664
    添付:6664.jpg 仕事場のスピーカーですが、ネットワークはエンクロージャーの上に置いてある木箱に収めました。
    オリジナルのネットワーク基板2種(ウーファー、ツイーター用)はそのまま使っていて、
    低域増強のためのバッフルステップフィルターと、低域のインピーダンス補正回路を追加しています。

    端子台の接続やショートピンの入れ外しで、バッフルステップとインピーダンス補正回路を
    選択できる仕様にしていますが、現状は両方とも選択した状態で使っています。

    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/02/05(Mon) 11:10 No.6665
    添付:6665.jpg 左のグラフは低域のインピーダンス補正回路を追加したときのインピーダンス特性です。
    (バッフルステップフィルターは入れてません。)
     
    インピーダンスは、測定信号の振幅で結構山が動くので、まぁまぁ山を叩けていれば良しとしました。

    なお、これらのインピーダンスのグラフは、今の箱に入れる前のオリジナルの箱で、ツイーターの
    アッテネーターはガリがあったのと、私は全く使わないのでバイパスして測定したものです。
     
     

    Re: Lo-D HS-400のエージング - ひでじ 2024/02/07(Wed) 23:31 No.6675
    ARITO様
    HS-400 のメンテナンス情報ありがとうございます
    勉強させていただきます。
    ギャザードエッジは、軟化剤など必要無しなんですね
    自宅では、活!を入れれる環境では無いので、じっくり慣らしをしていこうと思います。
    しかし
    別の箱が綺麗で見とれてしまいました。
    バッフルステップやインピーダンス補正も定数まで記載してあって勉強になります。
    せっかくの名器、自分もゆっくりリメイクしていこうと思います
    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@西美濃 2024/02/08(Thu) 06:41 No.6682
    添付:6682.jpg >自宅では、活!を入れれる環境では無い
     
    そういう場合は、私のように正弦波で行ってください。(ただし矩形波よりも効果は劣るそうです)
    周波数は5Hzです。原音が可聴範囲外ですから、スカッスカッという音が
    発生するだけですので、近所に迷惑を掛けるような問題は無いと思います。
    エージング中の動画↓ですが、正弦波ではこのように音は気になりませんでした。

    https://www.facebook.com/messenger_media?attachment_id=140529838225124&message_id=mid.%24cAAAAAF7XnDyBX_ayDl7LrFCbpmiT&thread_id=100002485108561

    新品のスピーカーでしたら普通に鳴らすだけでも音が変わってゆきますが、何十年も前の
    スピーカーですので、やっぱりカツを入れるのと入れないのではかなり違うと思います。
    (部屋で普通に鳴らしていても、全くカツにならないです。上の動画くらいの変位を与える必要あり!)
    効果バツグンですので是非お試しあれ!
     
    バッフルステップフィルターの回路定数は、ユニットを移植するバッフル板の寸法と
    ウーファーの位置で変わりますので、EDGEというフリーソフトで求めてください。
     
    https://www.tolvan.com/edge

    左の写真はユニットを移植した箱の上に置いているネットワークボックスの中身です。(配線前)
     

    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/02/25(Sun) 09:24 No.6954
    私がいろいろと教えてもらってる同僚が取材を受けた動画がアップされました。
     
    https://www.youtube.com/watch?v=5MaMdDc9WbU
     
    私にはとてもここまではできませんが...
    ネットワークの基板が落札出来たら、部品の交換くらいはしてみようかと思ってます。
    Re: Lo-D HS-400のエージング - ひでじ 2024/02/26(Mon) 07:03 No.6968
    ARITO様
    動画の紹介ありがとうございます
    帰宅したらさっそくチェックしてみます
    ありがとうございます
    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/02/28(Wed) 08:23 No.6999
    なんでも4部作だということで、しばらく続編が続くようです。
    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@西美濃 2024/03/06(Wed) 06:27 No.7039
    添付:7039.jpg 活を入れた直後のオリジナルエンクロージャーでの周波数特性です。
    その後、エンクロージャーを取り換えたのですが、今のエンクロージャーでの
    データがどこかへ行ってしまいました。orz

    Re: Lo-D HS-400のエージング - ひでじ 2024/03/07(Thu) 05:36 No.7042
    おはようございます
    喝後の周波数特性見ました
    70Hz付近が凄いですね
    活効果やってみたくなりました
    ありがとうございます
    Re: Lo-D HS-400のエージング - ARITO@伊吹南麓 2024/03/07(Thu) 08:05 No.7044
    活を入れるには15W(11Vrms)を24時間入力し続ける必要があります。
    駆動するアンプは余裕のあるものをお使いください。
    私は正弦波で活を入れましたので、ユニット本来のf0には戻っていませんが、
    それでも効果はありました。成功を祈ってます!

    特注品について教えて下さい 投稿者:naos 投稿日:2024/02/10(Sat) 00:59 No.6685   
    ARITO様、お世話になっております。

    先日、DE-14K2W載せ替えを行ったnaosと申します。
    東日本大震災以降、ミニワッターアンプだけ残して他は友人たちに譲渡いたしました。
    ここ10年程はアースの引き回しや、ヴァージョンアップで十分に満足していました。
    しかしながら、ARITO様のトランスに載せ替えてからは音楽がより楽しくなりまして、
    CSPPアンプで音楽を聴いてみたいと思った次第です。

    手持ちの球は保守用に残して有った三極管、7119、6463、6922、5670、
    他曲管は、6028になります、何れもミニワッター向けです。
    CSPPミニワッターアンプに適合するトランスが無いので、BW-2K7Wの部材で、
    マッキントッシュタイプCSPP専用 一次側、4k又は5KΩx2で3W位のトランスを
    特注で対応可能かどうかを教えていただければと思います。
    よろしくお願いいたします。


    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@西美濃 2024/02/10(Sat) 11:33 No.6686
    その節は当ラボのトランスを落札いただきまして、まことにありがとうございました。
     
    ご所望の仕様ですと、小型トランスではなくて、超小型トランスの材料にて特注対応は可能です。
    が、価格が合わない可能性が高いのではないかと思います。
     
    このクラスのトランスは小さいため、非常に作り難く手間が掛かりますので、
    先日のDE-14K2Wの落札価格の倍近くになると思います。
     
    それでもよろしければ対応いたしますので、詳細つきましてはメールにてやり取りを
    させていただきます。どうかご理解をお願いいたします。m(__)m

    あるいは、ミニワッターに拘らずに、一般品のBW-2K7Wを用いて、挙げていただきました
    出力管候補をパラレルプッシュプルにしては、いかがでしょうか?
    そうしますと、ミニワッターでは得られないスケール感も合わせて楽しめると思います。
     
    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@西美濃 2024/02/17(Sat) 09:46 No.6767
    添付:6767.jpg 本件、宣伝を兼ねまして顛末報告です。
     
    左記の仕様にて設計、試作をしましたところ、成約に至りました。
    どうもありがとうございました。
     
    定格出力は3W/50Hzです。

    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@西美濃 2024/02/17(Sat) 09:49 No.6768
    添付:6768.jpg 周波数特性です。
    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@西美濃 2024/02/17(Sat) 09:50 No.6769
    添付:6769.jpg 一次側インピーダンス特性です。
    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@西美濃 2024/02/17(Sat) 09:53 No.6770
    添付:6770.jpg 特注トランスの未含浸状態です。
     
    このトランスは、拙ラボの超小型トランス用角型ケースに入れて仕上げます。
     
    こんな感じで、超小型トランス用ケース入りのバイファイラー(またはトリファイラー)捲きの
    トランスを特注対応可能です。

    どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
     

    Re: 特注品について教えて下さい - MF@横須賀 2024/02/17(Sat) 11:43 No.6773
    惚れ惚れする特性ですね!
    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@西美濃 2024/02/17(Sat) 15:30 No.6775
    ありがとうございま〜す!
    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@伊吹南麓 2024/02/20(Tue) 10:55 No.6807
    添付:6807.jpg う〜ん、こんなのできると自分でもなにか作ってみたくなりますね。
     
    12B4Aのミニアンプなんて面白いかも。

    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@伊吹南麓 2024/02/20(Tue) 11:17 No.6808
    添付:6808.jpg 少し出力は小さくなるけど、6C4も好きな球なんです。
    Re: 特注品について教えて下さい - ARITO@伊吹南麓 2024/02/20(Tue) 16:02 No.6809
    添付:6809.jpg 多極管なら6AK6なんて選択もあります。

    電源トランスの容量について 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/02/15(Thu) 15:11 No.6742 ホームページ   
    Arito 様

    お世話になっております。

    「BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 」の質問をさせていただいた n'Guin です。 6EZ5を確保し、LND150 も発注したところです。 LND150のほうは実験してみないとドライバ電圧を確保できるかどうか、やってみないとわかりませんが、噂によれば、200V の電源電圧で、200Vp-p 程度出力が取れるとのこと。 うまくいくと、高圧電源を準備しなくても大丈夫かもしれません。

    さて、本題ですが、CSPPアンプでは、電流容量をどれぐらい準備しておいたらよいのでしょうか。 6EZ5 Eb=300V で、Ib=30mA で使用しますが、AB1級ですので、ステレオで信号なし状態で、120mA になります。

    お恥ずかしいことなのですが、AB級のアンプを作ったことがないので、どの程度の余裕で許してもらえるのか、想像がつきません。 市販品だと、TANGO MS-360 だと、Eb=300Vにふさわしい電圧端子があり、300mA 取れます。 これでいかがでしょうか。 

    このトランスは、AC330Vの別巻き線があるので、ドライバ用の高圧電源の準備に好都合にに思えます。ただし 6.3V のヒータ電源が2回路しかないため、CAS-COMP 用の電源と併用になります。

    正解がない話題かもしれませんが、よろしくお願いします。

    Re: 電源トランスの容量について - ARITO@伊吹南麓 2024/02/15(Thu) 16:06 No.6743
    これは回答が難しい問い合わせですね。
     
    CSPPですとアイドリング電流を絞ってB級に近い動作でも、DEPPでは問題となる
    ノッチング歪が発生しないですから、歪率の悪化を許容するならば、かなり電流を
    絞ることが可能です。したがって、電源トランスの電流容量はかなり幅広く設定が
    可能だと考えることが出来ます。
     
    一般の家庭でしたら、普段はせいぜい平均的に数百mW程度の出力を出すことすら
    難しいケースが多いだろうと思われますので、かなり電流容量をケチったとしても
    普段使いのアンプとしては成立してしまうと思います。
     
    ただし、あんまり電流容量を小さくすると電源トランスの温度がかなり上昇して
    不安になりますし、あまりに貧相な電源では音質的にもよろしくはないと思います。
     
    正直言いまして、これだ!という回答は難しいのですが、300mAも取れれば
    全く問題は無いと思います。私ならもっと少なく設定することもよくあります。
     
    ヒーター巻線でオペアンプ用の電源を作るというのは、私もよくやりますので問題は
    無いと思います。LND150でしたらその程度の電源電圧でも充分ドライブできます。
    また、球と比べて飽和電圧が非常に小さいので、ほぼドライブ段の電源電圧に
    近いところまで振幅することが可能です。

    BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/24(Wed) 17:05 No.6630 ホームページ   
    ARITO さま

    いつもお世話になっております。

    懸案であった DE-8K20W を用いた KT88 / EL34 等の平衡入力型全段差動アンプは、わずかに修正すべきところが残っていますが、ほぼ完成しております。 頭の中は、ARITOさんにお勧めいただいた 平衡入力型 CSPP でいっぱいです。

    DE-8K20W と同じコアボリュームの BW-1.25K20W を用いて、平衡入力型 CSPP アンプにチャレンジしたいと考えております。 BW-2K7W のほうは多数の作例がありますが、こちらのほうは作例がひとつで、ロードラインの参考図がありません。 この掲示板での、ひでじさんの設計過程へのコメントから、DEPP と同様の動作点で考えるとよいとのことでしたが、20W程度の出力のアンプとなると、作例の 6L6 あたりかと思う一方で、好みの問題で EL34/KT88 を使ってみたいとも思います。 そのように考えると、EL34/KT88 の三結あたりも候補になるかと思いましたが、CSPP は多極管接続でも高いダンピングファクタが得られるのが特徴で・・・・などと考えると、答えがなくなってしまうような気もいたします。

    どのように考えるのが正攻法なのか、みなさまのご意見をいただければ幸いです。 よろしくお願いします。

    追伸: 前段は、オペアンプ(±FET)の CASCOMP 回路を採用するつもりです。

    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/01/24(Wed) 18:06 No.6631
    三極管のCSPPも悪くは無いですが、多極管を使うなら三結ではなくネイティブ動作かな、
    と思いますね。特に初めてのCSPPであれば。
     
    EL34はヒーター・カソード間の耐圧が100Vしかないので、あんまり出力を欲張ると
    定格を超えてしまいますので要注意です。16WまでであればOKです。
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - n'Guin 2024/01/25(Thu) 08:04 No.6632 ホームページ
    ARITO さん

    ご返信ありがとうございます。

    EL34 での注意点をありがとうございます。 確かに、K-H耐圧100V の記載があります。

    昨晩、ALITO さんの返信を見て、6EZ5(三結にすると、私の思い入れがある 6GA4 類似)を思い出して、ロードラインをひいてみたのですが、駆動電圧が 114Vrms も必要でした。

    どうやら、gm が大きく、感度の高い球のほうが良さそうです。
    好みの KT88 をとても軽く使うとか、ロードラインをひいてチャレンジしてみます。
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/01/25(Thu) 12:47 No.6633
    6EZ5のCSPPは作ったことあります。(サークロトロンですが)
    この球はEL34と差し替えが可能ですが、EL34よりも最大出力がかなり大きかったので
    ビックリしました。良い音してました。

    ちなみに私もこのトランスを使って何か作ろうと、かなり前から考えているのですが
    なかなか着手ができません。
    私の選択はちょっとマニアックで、EC360という欧州の三極管です。
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - n'Guin 2024/01/25(Thu) 16:00 No.6634 ホームページ
    ARITO さん

    ご返信ありがとうございます。
    >6EZ5のCSPPは作ったことあります。(サークロトロンですが)
    えぇ! びっくりしました。「ありとな世界」のホームページに記事はないですよね。

    休み時間に、KT88でロードラインをひいてみました。 全然だめです。 良さそうなところにロードラインを取ると、簡単に30W超えてしまいます。 だからといって、電源電圧を下げると、Az がやたら小さくなってしまいます。 だめそうです。
    これで作るなら、他のトランスでとなりますが、染谷電子のトランスは、4Ω出力がありません (T-T)

    バイアスの浅い近代管はドライブしにくいCSPPにとっては ベストの選択肢(http://seabasssound.o.oo7.jp/8417CSPP/8417_CSPP.htm )という記事がありました。

    6EZ5 を持ってはいないので、他に良い出力管がないか、もう少し悩んでみます。 

    追伸
    4本ある手持ちは 6L6GTC/KT66(と書いてある)、中華EL156、EL34、中華350B、KT88 です。
    あとは、6G-A4、6AH4GT、6AQ5、8R-LP1 は、もっとあります。
    > 私の選択はちょっとマニアックで、EC360という欧州の三極管です。
    定格をみると、ちょうど良さそうに思いました。 本当にマニアックな球のようでした。


    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/01/25(Thu) 16:41 No.6635
    >「ありとな世界」のホームページに記事はないですよね。
    これ↓です。

    https://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6L6_CIRCLOTRON/6L6_CIRCLOTRON.htm

    このアンプはGT管で差し替えられる球はけっこうなんでも挿せるアンプで、
    6EZ5とかEL34とか、KT88なんかも挿せるように出力トランスのインピーダンスを
    880Ωと1260Ωのどちらか選べるようにしています。バイアスは都度要調整ですが。
    面白いのは多極管だけではなくて、6GA4も挿せるんですよね。
    最大公約数的に電圧を決めれば、6L6とか他の多極管と差し替えられるアンプができますよ!
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - n'Guin 2024/01/30(Tue) 11:11 No.6640 ホームページ
    ARITO さま

    サークロトロンのご紹介をありがとうございます。 
    いろいろ回路図から読み解いていたのですが、私の理解を超えているところがいろいろあります。
    今回教えていただいたような紹介文があると、なおありがたいです。

    さて本題ですが、6EZ5 で作ってみようと考え、まずは球を確保しました。 
    平衡入力で オペアンプ(±FET)の CASCOMP 回路でドライブするつもりです。

    CASCOMP 回路の設計にあたって、下記のページを読みました。
    http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6AK6CSPP/CASCOMP.HTM

    疑問1
    「真空管にはまったく依存しない」とのことですが、適当な Ip が流せれば、なんでもよいということになるのでしょうか。

    疑問2
    「電源クリップ寸前まで非常に低歪率」とのことですが、供給可能な出力電圧はどのようにして求めるのでしょうか?
     抵抗にかかる電圧が、おおよそ電源電圧の半分になるようにして、その電圧が、片側の p-p 電圧と考えてもよいということでしょうか。 (もちろん余裕を診る必要があると思われますが。)

    疑問3
     作例で、オペアンプと真空管のあいだに、FETがはいっている例もあります。 このあたりは、どのようにして決定するのでしょうか。

    もしかすると、LTSpice を覚える必要があると言うこと・・・でしょうか?

    ゆっくり学んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/01/30(Tue) 12:36 No.6641
    サークロトロンについては、現状、電源、出力とも適当なトランスが市販品では存在しませんので、
    詳しい説明はしていません。
    そのうち拙ラボでサークロトロン用トランスセットを出したいとは思っているのですが...
    まぁそうなったら詳しい説明が必要になるんでしょうねぇ。
     
    さて、ご質問についてですが、カスコード管の動作自体は普通の回路と変わりはありませんので、
    ロードラインを引いて出力段のドライブに必要な振幅が取れるかどうかを検討します。
    カスコード管のカソードはグランド電位ですから、カソード接地回路と同様に普通にロードラインを引いて求めてください。
     
    オペアンプとカスコード管の間にFETが入っているのは、オペアンプの電源電圧について考慮した結果です。

    オペアンプの出力端は無信号時にはカスコード管にアイドリング電流を流すため必要なバイアス電圧で静止します。
    この点からカスコード管のドライブに必要な振幅をオペアンプが出力できなければなりません。
    仮にカスコード管のバイアス電圧が-9Vだとして、ほぼフルドライブが必要だとしたらオペアンプは-9Vを中心に、
    -18V〜0Vまで振幅する必要があるということになります。
    ということは、オペアンプの出力飽和電圧が2Vだったとしたら、マイナス側の電源電圧は-20V以上必要となります。
    (一方、プラス側へは振幅することは無いので、プラス側の電源はあまり頓着する必要はありません。)

    FETを挿入するとカスコード管をドライブするのはFETとなり、オペアンプはFETをドライブします。
    FETのドライブに必要な電圧は大きくても数Vで済むので、オペアンプの電源電圧を低くできます。
    例えばヒーター巻線を利用してオペアンプの電源を作ることができるので、電源回路やトランスの仕様を簡略化できるのです。

    また、カスコード管のバイアスが非常に深い場合は、通常のオペアンプでは電源電圧の制限からドライブが
    しきれないということが起こり得ますが、FETを挿入することで使えるオペアンプの幅を広げることができます。
    以下のアンプがその例です。
     
    https://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/CASCOMP/GTCasCompAmp.pdf
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - n'Guin 2024/01/31(Wed) 10:24 No.6642 ホームページ
    ARITO さん

    さっそくのご返信ありがとうございます
    > そのうち拙ラボでサークロトロン用トランスセットを出したいとは思っているのですが...
    > まぁそうなったら詳しい説明が必要になるんでしょうねぇ。
    楽しみに待っております。

    私の疑問にお答えいただき、ありがとうございます。
    > カスコード管のカソードはグランド電位ですから、カソード接地回路と同様に普通にロードラインを引いて求めてください。
    なんともお恥ずかしい。 よく考えたらわかりそうなものです。 よくわかりました。

    > 仮にカスコード管のバイアス電圧が-9Vだとして、ほぼフルドライブが必要だとしたらオペアンプは-9Vを中心に、-18V〜0Vまで振幅する必要があるということになります。
    この説明もありがたかったです。 +側に振幅しないことが、頭から抜けていました。
    FET 挿入の意味もよくわかりました。 作例では、少々極端な例ですが、なるほどと思いました。

    上側の真空管は、トランジスタに置換するのもいいかなと、ちょっと思いました。
    (ウォームアップの時間がないので)

    楽しく考えてみたいと思います。 これからもよろしくお願いします。
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/01/31(Wed) 11:42 No.6643
    >上側の真空管は、トランジスタに置換するのもいいかなと
    私もトランジスタを使ってみたことがあります。
     
    http://amp.umetech.com/images/ariq/img//167.gif
     
    が、トランジスタはベース電流が流れますので、無歪(カスコンプ)回路としてはそれが誤差になり歪率が悪化します。
    実際にはそんなに大きく悪化はしないようですが、できればFETで置き換えた方がベターだと思います。
    某掲示板で情報を仕入れたのですが、こんなFETだとカスコード管を置き換えるのに便利です。
     
    https://akizukidenshi.com/catalog/g/g113542/
     
    あと、カスコンプのオペアンプ用の電源が最後に落ちるようにしないと、電源オフ後に大きなノイズが発生する
    可能性がありますので、ご留意願います。
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - n'Guin 2024/01/31(Wed) 17:52 No.6644 ホームページ
    添付:6644.png ARITO さん

    いつも返信をありがとうございます。 
    FETで置き換えの話題・・・ものつくりの掲示板かどこかで、教えていただいたような気がします。 スペースファクタの点で抜群ですね。

    6EZ5 ですが、1250Ωでロードラインをひいてみると、肩の立ち上がりの関係で、Eb=300v, Ec2=250V がよさそうです。 Ib 30mA 程度でどうかと思いました。
    私の計算が正しければ、gm =7.17, rp=30kΩ, µ=215
    A2=0.88 で、駆動電圧は 94.2Vrms になりました。

    みなさまの回路を参考にして、つぎはぎしてみました。 電源をどうするかは後回しですが、いかがでしょうか。 

    現在の疑問点は、Eb より Ec2 が50V低いので、定電圧ダイオードで下げようと思いますが、この定電圧ダイオードのディレーティングが、よくわかりません。

    ※ 教えていただいた 12AU7 のかわりに、FET 使っちゃいそうです。

    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/02/01(Thu) 08:08 No.6646
    回路図については、以下の点の修正が必要です。
    ・DCバランスサーボ回路のCRDの向きが逆になっている。
    ・初段のカスコード管のグリッドが浮いている。
     
    あとは、帰還回路のインピーダンスが高くなりそうですので、残留ノイズが大きくなるかもしれない、
    というのが懸念点でしょうか。
     
    スクリーングリッドの給電については、ツェナーで落とすのは一番簡単ですので、処女作でしたら良いかな、と思います。
    が、ベストではありません。ですので、追々改良することを頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

    ツェナーのディレーティングについてですが、無信号時のスクリーングリッド電流は2mA程度だと思います。
    とすると消費電力は(300Vー250V)×2mA=0.1Wですので、5Wタイプを3つも使うのは冗長な気がします。
     
    >教えていただいた 12AU7 のかわりに、FET 使っちゃいそうです。
    でしたら、ここは12AU7+2SK170の代わりに、でしょうね。私もそのうち試してみるつもりです。
     
    スクリーングリッドの給電方法と、ノイズが多くて気になる場合の帰還回路の参考として、
    拙のアンプをご紹介しておきます。
     
    https://www.aritos-audio-lab.com/4P1L_CSPP.pdf
     
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - n'Guin 2024/02/04(Sun) 19:49 No.6655
    ARITO 様

    返信を、そして修正点を明らかにしていただき、ありがとうございます。

    6EZ5 のスクリーングリッド電圧の最大定格は 300V なので、プレート電圧と同じにしてもよいのですが、そのような条件でのデータシートがなかったので、Eb = 300V / Ec2= 250 V でロードラインを引いてみたところです。

    わからないことだらけなので、電源部を考えたら、また相談いたします。 感謝申し上げます。
    Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? - ARITO@伊吹南麓 2024/02/05(Mon) 08:45 No.6660
    6EZ5のスクリーングリッドを300Vにしても、バイアスが深くなるだけで出力が増えるわけでは
    ありませんし、BW-1.25K20Wの定格容量からも250Vが正解だと思います。

    スクリーングリッド電圧の給電については、B電源からツェナーで落とすのが一番簡単で楽ですが、
    出力振幅が大きくなると電源の電圧降下で最大出力が伸びないですし、カソード基準で定電圧化すると
    音の粒立ちがハッキリするようになりますので、音質的にもおすすめです。
     

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