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[6661] Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 10:27  

某ブログでHS-400のエージングについて話題になりました。
このスピーカーについては会社の同僚に詳しい人がいるので、この人から聞いた
エージングのやり方について、まとめてみようかと思います。
 
このスピーカーのエッジはギャザードエッジというもので、紙を折り紙のように
折って構成されているもので、経年劣化が少なく、古いものでもカツを入れると
元の状態に近いところまで戻せるようです。
ということで、エージングといいますか、以下、カツの入れ方です。
 
左の写真は、仕事場のスピーカーです。
落札したHS-400の箱があまりにボロボロだったので、別の箱にユニットを移植して使ってます。

添付:6661.jpg

[6662] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 10:43  

まずはウーファーです。
 
https://audio-heritage.jp/LO-D/unit/l-205.html

ウーファーはL-205というもので、金属コーンのスピーカーです。
エージングは、5Hzの矩形波で定格電力を24時間ユニットに加えて行います。
15W/8Ωですので、11Vになります。
 
ただ、矩形波を定格入力するとかなりウルサイので、単身赴任のアパートではとても鳴らせず、
私の場合は正弦波でしかできませんでした。
少々音を出しても大丈夫な環境であれば矩形波で行ってください。
 
左のグラフはエージング後のインピーダンスです。
私の場合は、落札した状態では、約65Hzと80Hzに山がありましたが、24時間のエージングで
オリジナルの50Hzにかなり近づけることができました。
(スミマセン、エージング前のデータはどこかへ行ってしまいました。)

添付:6662.jpg

[6663] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 10:45  

ツイーターも同様に行います。
 
https://audio-heritage.jp/LO-D/unit/mh-35.html
 
こちらは7W/8Ωですので、7.5Vとなります。
注:ツイーターのエージングはユニット単体で行いましたので、左のグラフはツイーターユニット単体です。
  (5Hzの信号ですので、ネットワーク無しでエージングを行います。)

以上の方法でエージングを行うと、ユニットが最初の状態に近くなりますので、ぐっと解像度が良くなり、
低域が出るようになります。

添付:6663.jpg

[6664] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 11:06  

仕事場のスピーカーですが、ネットワークはエンクロージャーの上に置いてある木箱に収めました。
オリジナルのネットワーク基板2種(ウーファー、ツイーター用)はそのまま使っていて、
低域増強のためのバッフルステップフィルターと、低域のインピーダンス補正回路を追加しています。

端子台の接続やショートピンの入れ外しで、バッフルステップとインピーダンス補正回路を
選択できる仕様にしていますが、現状は両方とも選択した状態で使っています。

添付:6664.jpg

[6665] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 11:10  

左のグラフは低域のインピーダンス補正回路を追加したときのインピーダンス特性です。
(バッフルステップフィルターは入れてません。)
 
インピーダンスは、測定信号の振幅で結構山が動くので、まぁまぁ山を叩けていれば良しとしました。

なお、これらのインピーダンスのグラフは、今の箱に入れる前のオリジナルの箱で、ツイーターの
アッテネーターはガリがあったのと、私は全く使わないのでバイパスして測定したものです。
 
 

添付:6665.jpg

[6675] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ひでじ 投稿日:2024/02/07(Wed) 23:31  

ARITO様
HS-400 のメンテナンス情報ありがとうございます
勉強させていただきます。
ギャザードエッジは、軟化剤など必要無しなんですね
自宅では、活!を入れれる環境では無いので、じっくり慣らしをしていこうと思います。
しかし
別の箱が綺麗で見とれてしまいました。
バッフルステップやインピーダンス補正も定数まで記載してあって勉強になります。
せっかくの名器、自分もゆっくりリメイクしていこうと思います


[6682] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/08(Thu) 06:41  

>自宅では、活!を入れれる環境では無い
 
そういう場合は、私のように正弦波で行ってください。(ただし矩形波よりも効果は劣るそうです)
周波数は5Hzです。原音が可聴範囲外ですから、スカッスカッという音が
発生するだけですので、近所に迷惑を掛けるような問題は無いと思います。
エージング中の動画↓ですが、正弦波ではこのように音は気になりませんでした。

https://www.facebook.com/messenger_media?attachment_id=140529838225124&message_id=mid.%24cAAAAAF7XnDyBX_ayDl7LrFCbpmiT&thread_id=100002485108561

新品のスピーカーでしたら普通に鳴らすだけでも音が変わってゆきますが、何十年も前の
スピーカーですので、やっぱりカツを入れるのと入れないのではかなり違うと思います。
(部屋で普通に鳴らしていても、全くカツにならないです。上の動画くらいの変位を与える必要あり!)
効果バツグンですので是非お試しあれ!
 
バッフルステップフィルターの回路定数は、ユニットを移植するバッフル板の寸法と
ウーファーの位置で変わりますので、EDGEというフリーソフトで求めてください。
 
https://www.tolvan.com/edge

左の写真はユニットを移植した箱の上に置いているネットワークボックスの中身です。(配線前)
 

添付:6682.jpg

[6954] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/25(Sun) 09:24  

私がいろいろと教えてもらってる同僚が取材を受けた動画がアップされました。
 
https://www.youtube.com/watch?v=5MaMdDc9WbU
 
私にはとてもここまではできませんが...
ネットワークの基板が落札出来たら、部品の交換くらいはしてみようかと思ってます。


[6968] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ひでじ 投稿日:2024/02/26(Mon) 07:03  

ARITO様
動画の紹介ありがとうございます
帰宅したらさっそくチェックしてみます
ありがとうございます


[6999] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/28(Wed) 08:23  

なんでも4部作だということで、しばらく続編が続くようです。


[7039] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/03/06(Wed) 06:27  

活を入れた直後のオリジナルエンクロージャーでの周波数特性です。
その後、エンクロージャーを取り換えたのですが、今のエンクロージャーでの
データがどこかへ行ってしまいました。orz

添付:7039.jpg

[7042] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ひでじ 投稿日:2024/03/07(Thu) 05:36  

おはようございます
喝後の周波数特性見ました
70Hz付近が凄いですね
活効果やってみたくなりました
ありがとうございます


[7044] Re: Lo-D HS-400のエージング 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/03/07(Thu) 08:05  

活を入れるには15W(11Vrms)を24時間入力し続ける必要があります。
駆動するアンプは余裕のあるものをお使いください。
私は正弦波で活を入れましたので、ユニット本来のf0には戻っていませんが、
それでも効果はありました。成功を祈ってます!


[6685] 特注品について教えて下さい 投稿者:naos 投稿日:2024/02/10(Sat) 00:59  

ARITO様、お世話になっております。

先日、DE-14K2W載せ替えを行ったnaosと申します。
東日本大震災以降、ミニワッターアンプだけ残して他は友人たちに譲渡いたしました。
ここ10年程はアースの引き回しや、ヴァージョンアップで十分に満足していました。
しかしながら、ARITO様のトランスに載せ替えてからは音楽がより楽しくなりまして、
CSPPアンプで音楽を聴いてみたいと思った次第です。

手持ちの球は保守用に残して有った三極管、7119、6463、6922、5670、
他曲管は、6028になります、何れもミニワッター向けです。
CSPPミニワッターアンプに適合するトランスが無いので、BW-2K7Wの部材で、
マッキントッシュタイプCSPP専用 一次側、4k又は5KΩx2で3W位のトランスを
特注で対応可能かどうかを教えていただければと思います。
よろしくお願いいたします。




[6686] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/10(Sat) 11:33  

その節は当ラボのトランスを落札いただきまして、まことにありがとうございました。
 
ご所望の仕様ですと、小型トランスではなくて、超小型トランスの材料にて特注対応は可能です。
が、価格が合わない可能性が高いのではないかと思います。
 
このクラスのトランスは小さいため、非常に作り難く手間が掛かりますので、
先日のDE-14K2Wの落札価格の倍近くになると思います。
 
それでもよろしければ対応いたしますので、詳細つきましてはメールにてやり取りを
させていただきます。どうかご理解をお願いいたします。m(__)m

あるいは、ミニワッターに拘らずに、一般品のBW-2K7Wを用いて、挙げていただきました
出力管候補をパラレルプッシュプルにしては、いかがでしょうか?
そうしますと、ミニワッターでは得られないスケール感も合わせて楽しめると思います。
 



[6767] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/17(Sat) 09:46  

本件、宣伝を兼ねまして顛末報告です。
 
左記の仕様にて設計、試作をしましたところ、成約に至りました。
どうもありがとうございました。
 
定格出力は3W/50Hzです。

添付:6767.jpg

[6768] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/17(Sat) 09:49  

周波数特性です。

添付:6768.jpg

[6769] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/17(Sat) 09:50  

一次側インピーダンス特性です。

添付:6769.jpg

[6770] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/17(Sat) 09:53  

特注トランスの未含浸状態です。
 
このトランスは、拙ラボの超小型トランス用角型ケースに入れて仕上げます。
 
こんな感じで、超小型トランス用ケース入りのバイファイラー(またはトリファイラー)捲きの
トランスを特注対応可能です。

どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
 

添付:6770.jpg

[6773] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:MF@横須賀 投稿日:2024/02/17(Sat) 11:43  

惚れ惚れする特性ですね!


[6775] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/02/17(Sat) 15:30  

ありがとうございま〜す!


[6807] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/20(Tue) 10:55  

う〜ん、こんなのできると自分でもなにか作ってみたくなりますね。
 
12B4Aのミニアンプなんて面白いかも。

添付:6807.jpg

[6808] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/20(Tue) 11:17  

少し出力は小さくなるけど、6C4も好きな球なんです。

添付:6808.jpg

[6809] Re: 特注品について教えて下さい 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/20(Tue) 16:02  

多極管なら6AK6なんて選択もあります。

添付:6809.jpg

[6742] 電源トランスの容量について 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/02/15(Thu) 15:11   <URL>

Arito 様

お世話になっております。

「BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 」の質問をさせていただいた n'Guin です。 6EZ5を確保し、LND150 も発注したところです。 LND150のほうは実験してみないとドライバ電圧を確保できるかどうか、やってみないとわかりませんが、噂によれば、200V の電源電圧で、200Vp-p 程度出力が取れるとのこと。 うまくいくと、高圧電源を準備しなくても大丈夫かもしれません。

さて、本題ですが、CSPPアンプでは、電流容量をどれぐらい準備しておいたらよいのでしょうか。 6EZ5 Eb=300V で、Ib=30mA で使用しますが、AB1級ですので、ステレオで信号なし状態で、120mA になります。

お恥ずかしいことなのですが、AB級のアンプを作ったことがないので、どの程度の余裕で許してもらえるのか、想像がつきません。 市販品だと、TANGO MS-360 だと、Eb=300Vにふさわしい電圧端子があり、300mA 取れます。 これでいかがでしょうか。 

このトランスは、AC330Vの別巻き線があるので、ドライバ用の高圧電源の準備に好都合にに思えます。ただし 6.3V のヒータ電源が2回路しかないため、CAS-COMP 用の電源と併用になります。

正解がない話題かもしれませんが、よろしくお願いします。


[6743] Re: 電源トランスの容量について 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/15(Thu) 16:06  

これは回答が難しい問い合わせですね。
 
CSPPですとアイドリング電流を絞ってB級に近い動作でも、DEPPでは問題となる
ノッチング歪が発生しないですから、歪率の悪化を許容するならば、かなり電流を
絞ることが可能です。したがって、電源トランスの電流容量はかなり幅広く設定が
可能だと考えることが出来ます。
 
一般の家庭でしたら、普段はせいぜい平均的に数百mW程度の出力を出すことすら
難しいケースが多いだろうと思われますので、かなり電流容量をケチったとしても
普段使いのアンプとしては成立してしまうと思います。
 
ただし、あんまり電流容量を小さくすると電源トランスの温度がかなり上昇して
不安になりますし、あまりに貧相な電源では音質的にもよろしくはないと思います。
 
正直言いまして、これだ!という回答は難しいのですが、300mAも取れれば
全く問題は無いと思います。私ならもっと少なく設定することもよくあります。
 
ヒーター巻線でオペアンプ用の電源を作るというのは、私もよくやりますので問題は
無いと思います。LND150でしたらその程度の電源電圧でも充分ドライブできます。
また、球と比べて飽和電圧が非常に小さいので、ほぼドライブ段の電源電圧に
近いところまで振幅することが可能です。



[6630] BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/24(Wed) 17:05   <URL>

ARITO さま

いつもお世話になっております。

懸案であった DE-8K20W を用いた KT88 / EL34 等の平衡入力型全段差動アンプは、わずかに修正すべきところが残っていますが、ほぼ完成しております。 頭の中は、ARITOさんにお勧めいただいた 平衡入力型 CSPP でいっぱいです。

DE-8K20W と同じコアボリュームの BW-1.25K20W を用いて、平衡入力型 CSPP アンプにチャレンジしたいと考えております。 BW-2K7W のほうは多数の作例がありますが、こちらのほうは作例がひとつで、ロードラインの参考図がありません。 この掲示板での、ひでじさんの設計過程へのコメントから、DEPP と同様の動作点で考えるとよいとのことでしたが、20W程度の出力のアンプとなると、作例の 6L6 あたりかと思う一方で、好みの問題で EL34/KT88 を使ってみたいとも思います。 そのように考えると、EL34/KT88 の三結あたりも候補になるかと思いましたが、CSPP は多極管接続でも高いダンピングファクタが得られるのが特徴で・・・・などと考えると、答えがなくなってしまうような気もいたします。

どのように考えるのが正攻法なのか、みなさまのご意見をいただければ幸いです。 よろしくお願いします。

追伸: 前段は、オペアンプ(±FET)の CASCOMP 回路を採用するつもりです。


[6631] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/24(Wed) 18:06  

三極管のCSPPも悪くは無いですが、多極管を使うなら三結ではなくネイティブ動作かな、
と思いますね。特に初めてのCSPPであれば。
 
EL34はヒーター・カソード間の耐圧が100Vしかないので、あんまり出力を欲張ると
定格を超えてしまいますので要注意です。16WまでであればOKです。
 


[6632] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/25(Thu) 08:04   <URL>

ARITO さん

ご返信ありがとうございます。

EL34 での注意点をありがとうございます。 確かに、K-H耐圧100V の記載があります。

昨晩、ALITO さんの返信を見て、6EZ5(三結にすると、私の思い入れがある 6GA4 類似)を思い出して、ロードラインをひいてみたのですが、駆動電圧が 114Vrms も必要でした。

どうやら、gm が大きく、感度の高い球のほうが良さそうです。
好みの KT88 をとても軽く使うとか、ロードラインをひいてチャレンジしてみます。


[6633] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/25(Thu) 12:47  

6EZ5のCSPPは作ったことあります。(サークロトロンですが)
この球はEL34と差し替えが可能ですが、EL34よりも最大出力がかなり大きかったので
ビックリしました。良い音してました。

ちなみに私もこのトランスを使って何か作ろうと、かなり前から考えているのですが
なかなか着手ができません。
私の選択はちょっとマニアックで、EC360という欧州の三極管です。
 


[6634] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/25(Thu) 16:00   <URL>

ARITO さん

ご返信ありがとうございます。
>6EZ5のCSPPは作ったことあります。(サークロトロンですが)
えぇ! びっくりしました。「ありとな世界」のホームページに記事はないですよね。

休み時間に、KT88でロードラインをひいてみました。 全然だめです。 良さそうなところにロードラインを取ると、簡単に30W超えてしまいます。 だからといって、電源電圧を下げると、Az がやたら小さくなってしまいます。 だめそうです。
これで作るなら、他のトランスでとなりますが、染谷電子のトランスは、4Ω出力がありません (T-T)

バイアスの浅い近代管はドライブしにくいCSPPにとっては ベストの選択肢(http://seabasssound.o.oo7.jp/8417CSPP/8417_CSPP.htm )という記事がありました。

6EZ5 を持ってはいないので、他に良い出力管がないか、もう少し悩んでみます。 

追伸
4本ある手持ちは 6L6GTC/KT66(と書いてある)、中華EL156、EL34、中華350B、KT88 です。
あとは、6G-A4、6AH4GT、6AQ5、8R-LP1 は、もっとあります。
> 私の選択はちょっとマニアックで、EC360という欧州の三極管です。
定格をみると、ちょうど良さそうに思いました。 本当にマニアックな球のようでした。





[6635] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/25(Thu) 16:41  

>「ありとな世界」のホームページに記事はないですよね。
これ↓です。

https://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6L6_CIRCLOTRON/6L6_CIRCLOTRON.htm

このアンプはGT管で差し替えられる球はけっこうなんでも挿せるアンプで、
6EZ5とかEL34とか、KT88なんかも挿せるように出力トランスのインピーダンスを
880Ωと1260Ωのどちらか選べるようにしています。バイアスは都度要調整ですが。
面白いのは多極管だけではなくて、6GA4も挿せるんですよね。
最大公約数的に電圧を決めれば、6L6とか他の多極管と差し替えられるアンプができますよ!
 


[6640] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/30(Tue) 11:11   <URL>

ARITO さま

サークロトロンのご紹介をありがとうございます。 
いろいろ回路図から読み解いていたのですが、私の理解を超えているところがいろいろあります。
今回教えていただいたような紹介文があると、なおありがたいです。

さて本題ですが、6EZ5 で作ってみようと考え、まずは球を確保しました。 
平衡入力で オペアンプ(±FET)の CASCOMP 回路でドライブするつもりです。

CASCOMP 回路の設計にあたって、下記のページを読みました。
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6AK6CSPP/CASCOMP.HTM

疑問1
「真空管にはまったく依存しない」とのことですが、適当な Ip が流せれば、なんでもよいということになるのでしょうか。

疑問2
「電源クリップ寸前まで非常に低歪率」とのことですが、供給可能な出力電圧はどのようにして求めるのでしょうか?
 抵抗にかかる電圧が、おおよそ電源電圧の半分になるようにして、その電圧が、片側の p-p 電圧と考えてもよいということでしょうか。 (もちろん余裕を診る必要があると思われますが。)

疑問3
 作例で、オペアンプと真空管のあいだに、FETがはいっている例もあります。 このあたりは、どのようにして決定するのでしょうか。

もしかすると、LTSpice を覚える必要があると言うこと・・・でしょうか?

ゆっくり学んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 



[6641] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/30(Tue) 12:36  

サークロトロンについては、現状、電源、出力とも適当なトランスが市販品では存在しませんので、
詳しい説明はしていません。
そのうち拙ラボでサークロトロン用トランスセットを出したいとは思っているのですが...
まぁそうなったら詳しい説明が必要になるんでしょうねぇ。
 
さて、ご質問についてですが、カスコード管の動作自体は普通の回路と変わりはありませんので、
ロードラインを引いて出力段のドライブに必要な振幅が取れるかどうかを検討します。
カスコード管のカソードはグランド電位ですから、カソード接地回路と同様に普通にロードラインを引いて求めてください。
 
オペアンプとカスコード管の間にFETが入っているのは、オペアンプの電源電圧について考慮した結果です。

オペアンプの出力端は無信号時にはカスコード管にアイドリング電流を流すため必要なバイアス電圧で静止します。
この点からカスコード管のドライブに必要な振幅をオペアンプが出力できなければなりません。
仮にカスコード管のバイアス電圧が-9Vだとして、ほぼフルドライブが必要だとしたらオペアンプは-9Vを中心に、
-18V〜0Vまで振幅する必要があるということになります。
ということは、オペアンプの出力飽和電圧が2Vだったとしたら、マイナス側の電源電圧は-20V以上必要となります。
(一方、プラス側へは振幅することは無いので、プラス側の電源はあまり頓着する必要はありません。)

FETを挿入するとカスコード管をドライブするのはFETとなり、オペアンプはFETをドライブします。
FETのドライブに必要な電圧は大きくても数Vで済むので、オペアンプの電源電圧を低くできます。
例えばヒーター巻線を利用してオペアンプの電源を作ることができるので、電源回路やトランスの仕様を簡略化できるのです。

また、カスコード管のバイアスが非常に深い場合は、通常のオペアンプでは電源電圧の制限からドライブが
しきれないということが起こり得ますが、FETを挿入することで使えるオペアンプの幅を広げることができます。
以下のアンプがその例です。
 
https://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/CASCOMP/GTCasCompAmp.pdf
 


[6642] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/31(Wed) 10:24   <URL>

ARITO さん

さっそくのご返信ありがとうございます
> そのうち拙ラボでサークロトロン用トランスセットを出したいとは思っているのですが...
> まぁそうなったら詳しい説明が必要になるんでしょうねぇ。
楽しみに待っております。

私の疑問にお答えいただき、ありがとうございます。
> カスコード管のカソードはグランド電位ですから、カソード接地回路と同様に普通にロードラインを引いて求めてください。
なんともお恥ずかしい。 よく考えたらわかりそうなものです。 よくわかりました。

> 仮にカスコード管のバイアス電圧が-9Vだとして、ほぼフルドライブが必要だとしたらオペアンプは-9Vを中心に、-18V〜0Vまで振幅する必要があるということになります。
この説明もありがたかったです。 +側に振幅しないことが、頭から抜けていました。
FET 挿入の意味もよくわかりました。 作例では、少々極端な例ですが、なるほどと思いました。

上側の真空管は、トランジスタに置換するのもいいかなと、ちょっと思いました。
(ウォームアップの時間がないので)

楽しく考えてみたいと思います。 これからもよろしくお願いします。



[6643] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/31(Wed) 11:42  

>上側の真空管は、トランジスタに置換するのもいいかなと
私もトランジスタを使ってみたことがあります。
 
http://amp.umetech.com/images/ariq/img//167.gif
 
が、トランジスタはベース電流が流れますので、無歪(カスコンプ)回路としてはそれが誤差になり歪率が悪化します。
実際にはそんなに大きく悪化はしないようですが、できればFETで置き換えた方がベターだと思います。
某掲示板で情報を仕入れたのですが、こんなFETだとカスコード管を置き換えるのに便利です。
 
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g113542/
 
あと、カスコンプのオペアンプ用の電源が最後に落ちるようにしないと、電源オフ後に大きなノイズが発生する
可能性がありますので、ご留意願います。
 


[6644] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/01/31(Wed) 17:52   <URL>

ARITO さん

いつも返信をありがとうございます。 
FETで置き換えの話題・・・ものつくりの掲示板かどこかで、教えていただいたような気がします。 スペースファクタの点で抜群ですね。

6EZ5 ですが、1250Ωでロードラインをひいてみると、肩の立ち上がりの関係で、Eb=300v, Ec2=250V がよさそうです。 Ib 30mA 程度でどうかと思いました。
私の計算が正しければ、gm =7.17, rp=30kΩ, &#181;=215
A2=0.88 で、駆動電圧は 94.2Vrms になりました。

みなさまの回路を参考にして、つぎはぎしてみました。 電源をどうするかは後回しですが、いかがでしょうか。 

現在の疑問点は、Eb より Ec2 が50V低いので、定電圧ダイオードで下げようと思いますが、この定電圧ダイオードのディレーティングが、よくわかりません。

※ 教えていただいた 12AU7 のかわりに、FET 使っちゃいそうです。


添付:6644.png

[6646] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/01(Thu) 08:08  

回路図については、以下の点の修正が必要です。
・DCバランスサーボ回路のCRDの向きが逆になっている。
・初段のカスコード管のグリッドが浮いている。
 
あとは、帰還回路のインピーダンスが高くなりそうですので、残留ノイズが大きくなるかもしれない、
というのが懸念点でしょうか。
 
スクリーングリッドの給電については、ツェナーで落とすのは一番簡単ですので、処女作でしたら良いかな、と思います。
が、ベストではありません。ですので、追々改良することを頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

ツェナーのディレーティングについてですが、無信号時のスクリーングリッド電流は2mA程度だと思います。
とすると消費電力は(300Vー250V)×2mA=0.1Wですので、5Wタイプを3つも使うのは冗長な気がします。
 
>教えていただいた 12AU7 のかわりに、FET 使っちゃいそうです。
でしたら、ここは12AU7+2SK170の代わりに、でしょうね。私もそのうち試してみるつもりです。
 
スクリーングリッドの給電方法と、ノイズが多くて気になる場合の帰還回路の参考として、
拙のアンプをご紹介しておきます。
 
https://www.aritos-audio-lab.com/4P1L_CSPP.pdf
 


[6655] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:n'Guin 投稿日:2024/02/04(Sun) 19:49  

ARITO 様

返信を、そして修正点を明らかにしていただき、ありがとうございます。

6EZ5 のスクリーングリッド電圧の最大定格は 300V なので、プレート電圧と同じにしてもよいのですが、そのような条件でのデータシートがなかったので、Eb = 300V / Ec2= 250 V でロードラインを引いてみたところです。

わからないことだらけなので、電源部を考えたら、また相談いたします。 感謝申し上げます。



[6660] Re: BW-1.25K20W にちょうどよい出力管は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/05(Mon) 08:45  

6EZ5のスクリーングリッドを300Vにしても、バイアスが深くなるだけで出力が増えるわけでは
ありませんし、BW-1.25K20Wの定格容量からも250Vが正解だと思います。

スクリーングリッド電圧の給電については、B電源からツェナーで落とすのが一番簡単で楽ですが、
出力振幅が大きくなると電源の電圧降下で最大出力が伸びないですし、カソード基準で定電圧化すると
音の粒立ちがハッキリするようになりますので、音質的にもおすすめです。
 


[6654] DE-14K2W のせかえました。 投稿者:naos 投稿日:2024/02/04(Sun) 15:56  

ARITO様、お世話様です。

ずっと使用していました、ぺるけさんの、6DJ8全段差動PP2017のトランスを、DE-14K2Wに交換いたしました

オリジナルのKA-14-54-Pよりも、高域特性のあばれが少なく安定しているので、交換後も、問題無く、ホッとしました。

今朝から聞きこんでいますが、ゆったりとした音で、超小型トランスとは思えないですね。

いいものを、ありがとうございました。



[6656] Re: DE-14K2W のせかえました。 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/02/04(Sun) 19:57  

naosさん、この度はご落札ありがとうございます。
また、早速の載せ替えのご報告ありがとうございました。
良い結果となったようで、ホッとしています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m


[6614] トランスケースの中のコア方向 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/01/17(Wed) 06:10  

ヤフオクにて、トランスケースの中のコアの方向について質問を受けました。
 
写真をアップした方が分かりやすいと思いますので、こちらで回答します。
 
まずは標準型(BW-1.25K20Wも同じ)です。

添付:6614.jpg

[6615] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/01/17(Wed) 06:11  

次は小型(BW-2K7Wも同じ)です。

添付:6615.jpg

[6616] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/01/17(Wed) 06:12  

最後に超小型です。

添付:6616.jpg

[6618] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:はかまだれ 投稿日:2024/01/17(Wed) 18:19  

ご回答していただきありがとうございます。
トランスを購入できたら電源トランスを特注しようと考えていたため助かりました。
(ハムを少なくするために出力トランスのコア軸は電源トランスのコア軸方向と直交にしたかったので)

※ネジで容易に分解できたのですね。無駄なお手数をおかけしてすみません。


[6619] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/17(Wed) 18:39  

はかまだれさん、どういたしまして。
一般品でよろしければヤフオクをウオッチしていただけましたら、そのうちに
出品すると思います。

コア材をハイライト材にするなど変更したものは受注生産で受け付けております。
 
電源トランスは値段が合わないと思いますが、特注での対応もやっております。
 
どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
 




[6620] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:はかまだれ 投稿日:2024/01/17(Wed) 20:34  

出力トランスのご案内していただきありがとうございます。

まずはヤフオクで一般品を購入して作ってから、ARITOさんが好ましいと感じているハイライトコアを特注して作ってみたいと思います。
ひとまず、ヤフオクで一般品を購入できるまで気長に待ちます※。

※8B8csppの初段の2sk117(もしくは2sk2881)をどのレベルで選抜しなければいけないのか考えなければいけなかったり(4つのId をどのレベルで揃えるか、揃えるId値は1.35以外でもいいのか、、、)、また仕事の関係ですぐに追試ができるわけでもなかったりするので、気長に待ちます。


また、電源トランスのご案内もありがとうございます。

せっかくご案内していただいたのに申し訳ございませんが、電源トランスはおんにょさんが8B8csppを作る際に注文したところに依頼することを考えてます。
(秋葉原とかで注文するよりも安価らしいですので)

浅学な若造ですがよろしくお願いしますm(_ _)m


[6622] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/18(Thu) 07:44  

>初段の2sk117(もしくは2sk2881)をどのレベルで選抜しなければいけないのか考えなければいけなかったり
ぺるけさんが選別しておられたので、選別が必須とお感じなのかもしれませんが、
NFBを前提にするならば、特に選別は要らないです。私は選別したことありません。
特に同一ロットであれば神経質になる必要は無いと思います。
(例えばイサハヤのを秋月電子で買うと、テーピングされたものになりますので、
確実に同一ロット品が手に入ります。)
 
>おんにょさんが8B8csppを作る際に注文したところに依頼する
西崎電機さんですね。確かに安いですが、電磁シールドはありませんので、
気になる場合は、ゼネラルさんとかに頼んだ方が安心だとは思います。
まぁ、おんにょさんのように実際に漏洩磁束の受け方を評価すれば問題ありませんが。
(でもそこまでするのなら、今回のようにコア向きを質問をする必要もありませんしね)
 


[6624] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:おんにょ 投稿日:2024/01/20(Sat) 21:30  

レイアウトで電源トランスとOPTのコア軸を直交させるだけでなく、実際に
確認しておくことをお勧めします。ミリボルトメータがあれば実験できます。
https://onnyo01.hatenablog.com/entry/2023/09/27/000000


[6625] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:はかまだれ 投稿日:2024/01/20(Sat) 23:05   <URL>

>>>ARITOさん
FETのアドバイスありがとうございます。
NFB前提なら特に揃えなくても大丈夫なのですね(要勉強です_φ(・_・))

そういえば秋月さんで注文すると紙テープ(?)にくっついたものがきますね。
(あれ、テーピングっていうんですね)

そうです、西崎電機さんです。(覚えてなくてすみません、、、)
ゼネラルさんには頼んだことないですが東栄さんに頼んだとき少し高かったので、西崎電機さんに依頼したいです。
(それに直行を考えると伏せ型じゃなくバンド型になり、小型シャーシを電源トランスとして使うことになるので、備え付けの電磁シールドの代わりにシャーシの内側に薄い鉄板を貼ればいいかなと素人ながら思ってます。)

>>>おんにょさん
やっぱり、やった方がいいですか&#12316;。
16A8の在庫(自分や世の中のもの)は沢山あるので、8B8cspp(ヒーター変更して16A8csppですが)は最後まで使えるアンプになるので、こだわることにします。

しかし、測定器がないので、ぺるけさんの簡易ver1.2 or 2を作って測定することにします。
(そして恐らく、加工作業が少ないver1.2を作ります。)


[6627] Re: トランスケースの中のコア方向 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/21(Sun) 10:19  

>NFB前提なら特に揃えなくても大丈夫なのですね
大丈夫といいますか、何を目的として選別をするのか、ということを明らかにしないと
この問題は論じられないと思います。
 
メーカーにおいては、素子感度に依存する回路設計というのは考えられません。
FETはランクによってばらつきの範囲が決められていますで、その範囲であれば
問題が生じないように留意して設計すれば選別をする必要はありません。
NFBは、素子のばらつきが仕上がり状態に与える影響を抑える手段の一つです。
 
素人工作であれば選別することで、プッシュプル素子間や左右チャンネル間の
状態をできるだけ合わせたい、ということを目的に選別をされているのでは
ないかと思います。
 
しかしながら、たとえば2ペアのFETを選別するのに、いったいどれくらいの数量を
用意することが必要なのか、予め知ることは難しいと思います。
程度が分らないながら多めに購入した中での選別を行い、揃えることができなければ
追加で購入してさらに選別を続けるか、妥協するかの選択を迫られます。
 
おんにょさんの回路はFETとカスコード管との組み合わせ回路ですので、
FETだけを選別してカスコード管の選別をしないでどれくらいの効果があるのかなど、
中途半端な感が否めません。
 
また、運よく精度よく揃えることができた場合、どういうメリットがあるのか、
それが何に必要なことであるのか、ということも分からないまま、選別しても
結果に満足できるのか疑問です。そのうえ選別に漏れた部品をどうするのか等々、
いろいろと問題があります。そういった問題を考慮したうえでご判断ください。
  



[6599] SE-5K10W-NF? 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/01/13(Sat) 16:18  

ヤフオクで集めた3C24で、そろそろアンプを作ろうかなと思いました。

3C24はポジティブグリッドのトリタン送信管です。
送信管によくあるように内部抵抗が高いので、カソード帰還を掛けたいと思って
SE-5K10Wにカソード帰還用の巻線を追加した出力トランスを巻いてみました。

追加したカソード帰還用の巻線は16Ωです。

添付:6599.jpg

[6600] Re: SE-5K10W-NF? 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/01/13(Sat) 16:19  

周波数特性です。
 
高域が早く減衰しますが、まぁまぁ素直に減衰してくれてますね。

添付:6600.jpg

[6601] Re: SE-5K10W-NF? 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2024/01/13(Sat) 16:29  

一次側インピーダンス特性です。
 
赤が一次側だけのインピーダンス、茶色がカソード帰還用の巻線を含めたもの。
 
計算では、(√5000Ω+√16Ω)^2≒5582Ωですから、まぁこんなものでしょう。
 
これで上手く行ったらいいんですけど...

添付:6601.jpg

[6607] Re: SE-5K10W-NF? 投稿者:菊地 投稿日:2024/01/15(Mon) 10:08  

これって低周波だと2kVまで使えるようですが、
命が惜しかったら500V以下で使った方が安心ですね。
となるとプラスに振らないと出力が取れないという事なんですね。
https://frank.pocnet.net/sheets/140/3/3C24.pdf

手間のかかる球ほど動いた時の感動も大きいので面白そうな球だけど、
グリッドは直接半田付けでしょうか?



[6608] Re: SE-5K10W-NF? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/15(Mon) 12:30  

ポジティブグリッド管というのは、無信号時にプラスのグリッド電圧を掛けてやらないと
電流が流れません。801Aという球でバイアスを掛けずに使ったことがありますが、
プラス側に振るとグリッド電流が流れ、マイナス側は流れないので、凄く歪率が
悪かったんです。ポジティブグリッド管は、そもそものグリッド電圧がプラス電位から
振幅させますので、801Aの時よりマシなんじゃないかと考えています。
 
この球は最大プレート損失が25Wとなっていますが、送信管ゆえに主にC級動作を
前提にしていると推測されるため、A級動作をさせる場合にはディレーティングを
考慮してやる必要があるということです。
具体的には400V、50mAくらいなら、という情報がありますので、それを踏襲しようかと。
 
加えてグリッド端子を放熱してやることで(そもそも必要があるのかもしれませんが)
暴走を防ぐことが出来るのではないかと思いますので、写真のような放熱ができる
接続方法を自作で検討中です。
 
この球は動作中、プレートが赤熱するのが普通ですので、トリタンフィラメントと
合わせて、かなり見た目のインパクトがあるので楽しみなんです。
 

添付:6608.jpg

[6583] SE-5K4W 納期の件 投稿者:エディ 投稿日:2024/01/04(Thu) 17:57  

始めまして。
現在、71Aシングルアンプの制作を画策していますが、OPTで悩んでいた所、ネットで御社のOPTを勧められ、特性の良さから購入したいと考えています。
付きましては御社上記トランスの納期、支払い方法等が分かれば有り難いです。
お忙しい中、恐縮ですがご回答の程、宜しくお願い致します。


[6584] Re: SE-5K4W 納期の件 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/04(Thu) 18:22  

エディ様、お引き合いいただきましてありがとうございます。
 
SE-5K4Wは残念ながら在庫が無く、これから生産計画にいれますので、
今月末以降の納期(ヤフオク出品)となります。
SE-5K4Wは一般品ですので、ヤフオクに出品した商品を落札いただくというのが
通常のお買い上げ方法です。

直接販売もいたしますが、これまでにヤフオクで落札された価格の最高値での
見積りとなりますので、ヤフオクにて落札されたほうが安価に入手が可能だと思います。
ヤフオクで落札するよりも直接販売の方が安いということになりますと、
高値で落札されたお客様に怒られますので、悪しからずご了承願います。
それでも良ければ、直接販売いたしますので、お知らせ願います。m(__)m
 


[6585] Re: SE-5K4W 納期の件 投稿者:エディ 投稿日:2024/01/05(Fri) 18:27  

お返事有難う御座います。
分かりました。
ヤフオクにて購入します。
首を長くして待ってます。
宜しくお願い致します。


[6586] Re: SE-5K4W 納期の件 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2024/01/05(Fri) 20:00  

それではSE-5K4Wを出品する際にはお知らせしますね。
よろしくお願いいたします。m(__)m
 


[6561] あけましておめでとうとうございます。 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/12/31(Sun) 20:31  

例年通りちょっとフライングですが、年始のご挨拶です。

添付:6561.jpg

[6425] 6G-A4 全段差動に・・・ 投稿者:n'Guin 投稿日:2023/11/19(Sun) 19:20   <URL>

ARITO@伊吹南麓 さま

いつもお世話になっております。
6G-A4 全段差動アンプを、ぺるけ師匠の標準シャーシに TANGO FX40-8 で作成しましたが、標準シャーシでは電源トランスと出力トランスの位置の問題から、誘導ハムの問題があるようです。

新たにシャーシを作成するつもりですが、貴社の出力トランスだと、DE-8K7W と DE-8K20W が出力インピータンスから該当していますが、6G-A4 の場合、どちらのトランスが適切でしょうか。

こんな質問は解答に困ると承知していますが、ヒントをいただけるとありがたいです。 よろしくお願いします。

追伸: 手持ちの DE-8K20W は、EL34/KT88/EL156(中華)全段差動で少しずつ組み上げています。




[6426] Re: 6G-A4 全段差動に・・・ 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/11/20(Mon) 10:56  

それは悩みどころですね。
6GA4の全段差動ではDE-8K7Wでも恐らく定格内に収まるでしょうね。
より低音を重視されるならばDE-8K20Wを、経済性やコンパクトネスを重視されるならば
DE-8K7Wを選択されるのがよいのではないでしょうか。
 


[6427] Re: 6G-A4 全段差動に・・・ 投稿者:n'Guin 投稿日:2023/11/20(Mon) 20:41  

ご返信ありがとうございます。
一般的な注意点でよいことがわかりました。

ARITO さんの製品は、性能的に素晴らしいので、小さいほうが高域特性がよくてバランスに優れているかもと思って質問しました。公開されている周波数特性では良くわかりませんでした。

今後とも、よろしくお願いいたします。



[6428] Re: 6G-A4 全段差動に・・・ 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/11/21(Tue) 12:38  

コアボリュームがかなり違いますので、スケール感は違います。
大き目の音を出して使いたい場合は、標準型の方をお勧めします。
 
いずれのタイプも一般品ですので、ヤフオクをウオッチしていただけましたら
そのうち出品すると思います。よろしくお願いいたします。m(__)m


[6412] 構想最終できました。PCL86 CSPP Amp 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/12(Sun) 17:18   <URL>

ARITO様
皆様
構想最終回路図が出来ました。
指摘のあった
電源部の高電圧部の最後の電解コンデンサーの耐圧アップ
ついでに、落とすところも、-Cのところに変更。
アンプ部は、
共通自己バイアス抵抗が、このグリッドの調整機能だと、常時-2.0vかかるので、共通カソード抵抗を27Ω/3Wへ変更しました。
これで製作にとりかかろうと思います。
なにか
おかしいところがあれば、アドバイスを
よろしくお願いします

添付:6412.jpg

[6413] Re: 構想最終できました。PCL86 CSPP Amp 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/11/12(Sun) 19:11  

特に問題は無さそうです。
 
この回路では電源投入後、まず出力段に電流が流れることでマイナス電源が生じ、それを受けて初段の
定電流ダイオードが動作し、初段の電流が流れだす、というプロセスとなります。
通常の回路よりも初段に電流が流れ始めるのに時間が掛かり、その間、初段のB電源回路は通常動作時よりも
高い電圧が生じますので、電解コンデンサの二階建ては必須ですね。
 


[6414] Re: 構想最終できました。PCL86 CSPP Amp 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/12(Sun) 20:15   <URL>

ARITO様
確認して頂きありがとうございます
さっそく制作に取り掛かります!
詳細は、ブログをメインに報告していきます
いままでありがとうございます
いまから
完成後のリスニングが楽しみです!


[6403] PCL86 CSPP Amp 製作前最終変更 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/10(Fri) 17:31   <URL>

ARITO様
皆様
今日、回路のCSPP製作前の最終チェックしました。
結局、自己バイアスを採用、上下球の調整は普通の通り
電源は、-Cはリターン部にダイオードによる電圧降下で作り
B3の+6Vは、230Vからツェナーを使って作ることに
ドライバ段の電流もよくよく見たら、1.4mAでなくて1.5mAに気付き、ドライバー段の総電流に増加に伴う電圧降下抵抗も見直しました。
ここ危ないよとか
ご意見ありましたら
お願いします。

添付:6403.jpg

[6404] Re: PCL86 CSPP Amp 製作前最終変更 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/10(Fri) 17:31   <URL>

電源部です

添付:6404.jpg

[6405] Re: PCL86 CSPP Amp 製作前最終変更 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/10(Fri) 17:32   <URL>

ドライバー段の見直しロードラインです

添付:6405.jpg

[6406] Re: PCL86 CSPP Amp 製作前最終変更 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/11/10(Fri) 18:47  

電源回路について、以前アドバイスしたことが、元に戻ってますね。
初段のB電源回路の最後の電解コンデンサの耐圧は450Vでは厳しいと書いたと思います。
350V耐圧のケミコンを二階建てにする必要がありそうですよ。
(以前、250V以上のものを2階建てと書きましたが、350Vに訂正します。)
 
あとは+6Vを作るツェナーが裸のままですが、ツェナーダイオードはホワイトノイズを
発生するので、コンデンサを抱かせておいた方が無難です。
 


[6411] Re: PCL86 CSPP Amp 製作前最終変更 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/12(Sun) 08:58  

ARITO様
すみません、戻ってますね
ドライバー段ん供給する最後の電解コンデンサー、330kの抵抗と並列に47μF/350vで耐圧を上げます。
ツェナー6vもコンデンサーを抱かせます。
同じような失敗に指摘ありがとうございました。
昨日、土曜日、秋葉原に買い出しに行ってきました。
もう、350v耐圧の電解コンデンサーがほとんどありませんでした。
この辺は、小さなお店の方がまだ在庫を抱えていますが
本当、入手できなくなってしまいました



[6352] 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/25(Wed) 05:34   <URL>

ARITO様
PCL86 CSPP アンプの構想やっと固まりました
おんにょさんのブログに、6T9 CSPPアンプ製作記事があり、
https://onnyo01.hatenablog.com/archive/category/6T9%20CSPP%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97
出力段に必要な駆動電圧は、250Vp-pと私の物より倍近く大きく
ドライブ段は、12AX7似の初段を2SK117でカスコード接続。
LTspiceを駆使して作動を確認して完成させているので、これを参考にもう一度設計してみました。
これで動きますでしょうか?


[6353] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/25(Wed) 05:40   <URL>

図面が上手くのせられませんでした

添付:6353.jpg

[6354] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/25(Wed) 05:40   <URL>

電源部です

添付:6354.jpg

[6356] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/25(Wed) 08:12  

残念ながらそのままでは動きません。
 
1. 初段のJ-FET差動回路ですが、入力信号を印可する側のFETのゲートが浮いていますので、
  バイアスが掛かりません。コンデンサを削除する、またはボリュームの前に移動させる、あるいは、
  グランドへの抵抗を追加してゲートが浮かないようにする必要があります。

以下は留意点です。
 
2. 電流を取る回路では無いので、おそらく問題は無いと思いますが、ひでじさんの以前の回路より
  半波整流を使われることに懸念を感じています。基本的にトランスにとって半波整流は
  直流を重畳することと同じことですので、おすすめはできません。
  (トランスによっては漏洩磁束が増えたり、コアが飽和したり、唸りが生じる可能性があります)
  昔は整流素子が高価だったので、半波整流を見掛けることが多かったですが
  現在では非常に安価で入手性も問題ありませんので、全波整流にするか、
  回路インピーダンスをもっと高くして電流を減らした方がよいと思います。

3. B電源のブリッジ整流直後に82Ωの抵抗がありますね。5Wの容量のものなら
  問題は無いかもしれませんが、その後の82Ωとは全く消費電力が異なります。
  ここは線形回路ではありませんので、計算で消費電力を求めることは困難ですから
  製作後に、抵抗の発熱や、所望の電圧が出ているか等を確認して、問題があれば
  是正してください。
 
4. あまり堅いことは言いたくありませんが、初段のプレート印可電圧は、
  445V−100kΩ×1.6mA=285V
  となり、カソード電位が8V?だとすると、プレート電圧の最大定格(250V)を超えています。(左図参照)
  目くじら立てるほどではありませんが、技術的な問い合わせに対しては、良くないよ〜と回答します。

5. 初段用の電源電圧445Vに対して、最後の平滑用コンデンサの耐圧が450Vと、全く余裕がありません。
  この電圧はレギュレートされていませんので、電源投入後ヒーターが温まるまでの間、コンデンサの
  耐圧を超える電圧が印可されますし、商用電源電圧が高めに変動すると、やはり耐圧を超えてしまう
  可能性があります。ここは500V以上の耐圧のコンデンサか、または例えば250V耐圧以上の
  コンデンサを二階建てに変更するなどの対応をするべきでしょう。
 

添付:6356.jpg

[6358] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:おんにょ 投稿日:2023/10/25(Wed) 20:25  

横から口を挟んですみません。
カップリングコンデンサは400V耐圧でなく630V耐圧のものをご使用ください。
真空管がヒートアップする前は電流が流れないので、耐圧以上の電圧がかかる
恐れがあります。



[6360] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/25(Wed) 22:33   <URL>

ARITO様
項目毎に詳しい解説を頂き
本当にありがとうございます。
1.2.3.4.5.項目全て浅はかな判断、ポカミスだと感じました。
また、450V以上を扱う事を再注意を払いたいと思います



[6361] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/25(Wed) 22:39   <URL>

おんにょさん
こんばんは!
ご無沙汰しております。
十年前と変わらず精力的に活動されてて凄いです。
カップリングコンデンサーも電源ON直後のことを考えると
耐圧を上げないといけないんですね
アドバイスありがとうございます
6T9製作記はかなりインパクトがあり、最初に
ブログにもご挨拶していればよかった。
ありがとうございました


[6408] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:菊地 投稿日:2023/11/11(Sat) 16:38  

上記のARITOさんの書き込みの「2」で、半波倍圧整流と言うように、
平滑側から見ると半波整流のようですが、
電源巻き線側から見ると、上下の電流を均等に使っているようです。
つまり「偶数倍の場合は電源トランスに負担を掛けない」ようですね。

ちょうど半導体アンプを製作中なので、バラックを組んで確かめてみたのですが、
オシロ画像で波形の上下とも電流が流れているのが確認できました。
ちなみに「波形のピークの所の電流しか使ってない」のも確認できて興味深かったです。



添付:6408.gif

[6409] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:菊地 投稿日:2023/11/11(Sat) 17:13  

訂正です。青色の流れが違っているようですね。
先の図では青の下流側の行き場所が無い?

という事で、このような流れではないかと思います。


添付:6409.gif

[6410] Re: 設計し直してみました PCL86 CSPPアンプ 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/11/11(Sat) 18:39  

はい、倍電圧整流の場合は、半波づつ積み上げることになりますので、トランスにとっては害になりません。
トランスにとって害があるのは、普通の半波整流回路です。
 


[6376] PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/28(Sat) 18:40   <URL>

ARITO様
皆様、見直してもう一度設計し直してみました。
ご意見いただければ幸いです。
変更点
1.ドライバー段の動作点を規定通り250Vに下げて、電流値も見直しました。出力段の必要な振幅は133.6Vp-pに対して、235VP-P取れているので駆動できると判断。

2.出力段は、自己バイアスから、固定バイアスに変更。固定バイアスは各球ごとに調整するタイプへ。調整のヴォリュームが接触不良起こした場合、-6.2Vが掛かるようにした。

3.電源回路は、B2を405Vになるよう、見直し。B3と-C電源をヒーターの6.3VACから取り出す。

その他、指摘点の見直しました。
率直なご意見をお願いします

添付:6376.jpg

[6377] Re: PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/28(Sat) 18:40   <URL>

ドライブ段の検証です

添付:6377.jpg

[6378] Re: PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/28(Sat) 18:50   <URL>

出力段の検証です

添付:6378.jpg

[6382] Re: PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/30(Mon) 08:45  

1. 初段用のB電源ですが、最後の平滑コンデンサは以前のようにグランドへ接続した方がベターです。
  これを出力段のB電源に接続すると、出力段の電源のリップルが初段に影響することになります。
  (初段用の電源のリップルをいくら取っても、出力段のリップルが現れる)
  出力段のリップルが充分取れていればいいのですが、出力段の許容リップルは案外大きいので
  初段のノイズが許容できないくらい大きくなってしまう可能性があります。
 
2. 出力段の利得算出に、スクリーングリッド電圧が実際と違うグラフを利用されています。
  まぁ誤差範囲になると思いますが、実際とは違う条件での算出であることをご留意ください。
 
3. バイアス回路はあまり見たことないやり方ですが、それなりに調整はできそうですね。
  細かいことをいうと、プッシュプル間のバイアス電圧が違うと低域時定数がプッシュプル間で
  異なってしまう回路ですので変わらないように電解コンデンサを入れた方がベターだとは思います。
 
4. 初段の定電流ダイオードが2.8mAになっていますが、例えば石塚のCRDには2.8mAの品種はありませんし、
  また定電流ダイオードはかなりバラつくので、必要数の数倍程度購入して選別が必要なこと、
  温度によって電流値の変化が大きいので、ある程度キッチリとした電流値が欲しいのであれば、
  J-FET+半固定VRの組み合わせで調整ができる回路にした方がベターだと思います。
  これなら電流帰還が掛かりますので温度特性もよくなります。
 



[6383] Re: PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/30(Mon) 20:40  

ARITO様
いつも、詳細な指摘と対策ありがとうございます
ドライブ段の最後の電解コンデンサ、確かに出力段のリプルシングルアンプでは使えない程残っていると思います。耐圧を上げてGNDに落とします。2.8mAの定電流は、1mAを選別して作ろうと思ってました。J-FETに可変抵抗で定電流WO作るのは知らなかったので良く調べてみます。
やっと、工作に入ります。昨日は電源トランスのブラケットを作ってました。
また、聞くと思いますが、よろしくお願いします


[6386] Re: PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/31(Tue) 09:07  

定電流ダイオードの中身はJ-FETのゲートとソースを接続した構造になっています。
このままでは電流値の調整が出来ないので、2部品で構成すればよいのです。
下のアンプの初段の定電流回路を参考にしてください。
 
https://www.aritos-audio-lab.com/4P1L_CSPP.pdf

FETはIDSSが所望の電流よりも少し大きいものを選定してください。
 


[6390] Re: PCL86 CSPP アンプ設計見直しみました 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/11/01(Wed) 06:33  

ARITO様
作例の案内参考になります
電流帰還がかかって温度特性が良くなるのは
魅力的ですね
秋葉原に行く前に
よく検討してみます
ありがとうございました


[6336] BW-2K7Kに適合する球の動作例 6AH4 について 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/15(Sun) 10:57   <URL>

ARITO様
いつもお世話になっております。
また教えてください。

PCL86でCSPPアンプを処女作で作るのはしんどいと感じ始めました。
今は
6AH4GT
12AU7
2SK117 
を使った三段CSPPアンプを製作しようと色々考えています

そこで、タイトルの、BW-2K7W に適合する球の動作例に載っている 6AH4 の動作なんですが、2KΩのロードラインのスタートは280Vなんですが、動作点が
260V Ip=25mA Eg=-25v になっています。
動作点の電圧が違う事例なんでしょうか?

よろしくお願いします



[6338] Re: BW-2K7Kに適合する球の動作例 6AH4 について 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/15(Sun) 13:03  

スミマセン! 確かに間違ってますね。指摘を受けるまで気が付きませんでした。
ホントは280Vでの三定数を出さなければならないのですが、260Vで出してますね。
 
利得の算出において、動作点と違う三定数で計算されていることになりますが、
まぁ、それほど大きな違いではないだろうと思います。
そもそもが近似計算ですから。
時間があるときに直しておきます。m(__)m
 
三極出力管の場合は、利得が低いのでブートストラップを掛けても多極管ほどドライブ段の
ロードラインが立たないため、ドライブしきれない場合があります。
よくご確認のうえ、進めてください。


[6341] Re: BW-2K7Kに適合する球の動作例 6AH4 について 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/16(Mon) 08:20  

ご指摘のロードラインを修正ました。
今度アップロードしておきます。m(__)m

添付:6341.jpg

[6342] Re: BW-2K7Kに適合する球の動作例 6AH4 について 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/16(Mon) 10:05  

ARITO様
コメントありがとうございます
もしかしたら、こういう設定もあるのかな?
とお伺いしてきました。またそうそうに修正して頂きありがとうございました。
出力段はこのまま使わせて頂きます。
残り、ドライブ段と初段の定数や電源回路がまとまったらまた、ご相談させてください。


[6304] CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/02(Mon) 22:03   <URL>

こんばんは!
CSPPの設計がだんだん分かってきましたが
またまた、分からないことがあり、教えてください。
自分は
十数年前に、オーディオを再開しましたが、全段差動アンプから入っていき、シングルアンプも作りました。
がどうも、プッシュプルの出力段の動作点の決定が分かりません。
図は、ARITOさんからの、EL95の出力段の時、
B+:200V 2kΩのロードラインを引いていますが、
動作点を、200v 25mAに決めています。

すみません
全段差動だと、動作点はロードライン上に乗るのですが、CSPPは全然、関係ないところに設定できるんでしょうか?
CSPPの出力段の動作点の決め方や、
ここを見れば分かるよ!
など教えてください


[6305] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/03(Tue) 07:48  

ロードラインと動作点については、CSPPと普通のプッシュプルは全く変わりません。
A級動作から逸脱する瞬間が無い差動プッシュプルだけが例外だと言えると思います。
 
各管の動作点はロードライン上には乗りません。A級動作からB級動作までかなり自由に設定可能です。
あんまり電流を絞ると電源のレギュレーションが気になる場合もあるでしょうし、歪率が悪化するので
電源の余裕度を勘案して決定すればよいでしょう。

一方で、CSPPは負荷を並列合成するため、極端に電流を絞ってB級に近い動作とし片方が
カットオフしても、アクティブな他方がダンプしますので、通常のプッシュプルでは問題になる
スイッチングトランジェントを回避することができます。
したがって大電流を扱える割にプレート損失が小さな出力管を積極的に採用することも可能です。
 


[6306] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/03(Tue) 10:55  

プッシュプル動作の解析は、ちょっと難しいですが、こちら↓が参考になります。
 
http://ayumi.cava.jp/audio/pow/node22.html
 
プッシュプル動作においては、基本的に2つの出力管が信号の片側をそれぞれ担当しますので、
ロードラインは2管分を合成したものになります。
そのため、各管の動作点は合成ロードライン上に乗らず、電流の設定に縛りがないわけです。
 
つまり、各管のロードラインは電流の設定によって曲がりが変わるのですが、
合成ロードラインはほとんど変化が無いのでそれを考慮しない、ということです。


[6308] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/03(Tue) 21:23  

ARITO様
プッシュプルアンプが異常だと思っていたら、実は差動アンプの方が狭い範囲で作動させていたんですね。そういえば半導体アンプは、アイドリング電流を大きも少なくもできると聞いたことがありますが、それと同一原理と言うことでしょうか?
多くしても、少なくしても、メリット、デメリットがあるの面白いですが、どちらにしようか迷います 爆


[6309] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/03(Tue) 21:25  

ARUTO様
ご紹介のHPJIじっくり解読してみようと思います。
紹介ありがとうございました


[6315] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/04(Wed) 07:58  

>それと同一原理と言うことでしょうか?
これを原理というのかどうかはわかりませんが、同じことです。
プッシュプル回路と動作クラス(A級、AB級、B級等)とは直接の因果関係はありません。
 
>多くしても、少なくしても、メリット、デメリットがある
誤解があるかもしれませんので補足します。
電流を絞るとリニアリティが悪くなりますし、無信号時と最大出力時の電流差が大きくなり
電源の質が問われるようになりますので、オーディオアンプにおいてはメリットはあまりありません。

ただ、CSPPでは通常のプッシュプル回路では問題になるスイッチングトランジェントが無いので、
電流を絞ることの不利益を甘受すれば、通常は起用し難い出力管が使えますよ、ということです。
 


[6316] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/04(Wed) 21:59   <URL>

ARITO様
電流難しいですね。とりあえず、最大電流の1/2位流しておけばいいとことでしょうか?
でも、CSPPは使用が難しい球も使えますということなんですね
もうちょっと勉強しないとチンプンカンプンですね(^^ゞ



[6318] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2023/10/05(Thu) 08:03  

>最大電流の1/2位流しておけばいいとことでしょうか?
どこから1/2が出てきたのでしょうか?
私の回答をよく読んでください。
電流を絞る方向はオーディオ的にはあまりメリットは無いと書きました。
そして、電源の余裕度を勘案して決定すればよい、と。
 
つまり発熱等を考慮して出来るだけ電流を多めに流すのが良いですよ、ということです。
 
>CSPPは使用が難しい球も使えますということ
私は歪率に関してはあんまり拘らないので、通常は使いにくい球を起用することが結構あります。
2つほど例を挙げますが、いずれも満足ゆく出来となってます。
 
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/21A6/21A6_CSPP.htm
 
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/7233/7233Circlotron.pdf
 


[6319] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:菊地 投稿日:2023/10/05(Thu) 10:33  

出力管にどのくらいの電流を流しておくのか? について。

もう少し補足すると、すでに説明されている電源の余裕度に加えて、
歪の増加具合も考慮して決めるのが良いと思います。
動作点の電流を静電流と言いますが、これが少ないとPP上下の出力管の動作が上手く繋がらずに
クロスオーバー歪が発生してしまいます。写真は目視で判るほど酷い状態ですが、
目視では判らなくても、この歪が原因で歪率が悪化するので極端に静電流を絞るのはNGなんです。

一方で半導体アンプでは普通にB級動作が見られますが、大概は全段直結なので多量のNFで対処出来てしまいます。
さらに基本的にOTLなので、ARITOさんが述べたスイッチングトランジェント(過渡応答歪)がないのです。
これはコイルに電流を流した状態で、その電流をオンオフするとバルスノイズが発生するという
困った現象で、出力トランスを使う真空管アンプでは大問題になってしまうのです。

ところがCSPPでは、PPの対になった反対側の出力管の電流が同じコイルに流れているので、
過渡応答歪が発生し難いという長所があり、CSPPで注意すべきは主にクロスオーバー歪という事になります。



添付:6319.jpg

[6321] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/06(Fri) 05:57  

ARITO様
おはようございます
すみません、Vg=0vの時の最大電流の半分くらいという安易な意見でした。
オーディオアンプでは、電流をあまり絞るのは良くないということですね。
球の容量や電源の余裕などを考慮して決めると。
紹介の作例も参考にします。


[6322] Re: CSPPアンプの出力段の動作点の決め方は? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/06(Fri) 06:05  

菊池様
静電流が少ないとクロスオーバー歪みがぞ謳歌するんですね。

半導体アンプとの比較解説解りました。
上手く流していきます
ありがとうございます


[6313] 無題 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/04(Wed) 04:44   <URL>

おはようございます。
CSPPの出力段の自己バイアスについて教えてください。
図は3つの自己バイアスが描かれていますが、
@は、共用バイアス抵抗。
これは差動アンプでも見かけ、上球と下球で電流量を制限し、音をGNDに出さない方法に見えます。もしこの抵抗を定電流素子に変えたらどうなるんでしょうか?

それに対してAは、
上球、下球それぞれで自己バイアスしていて、お互い干渉していません。 @とAの自己バイアス違いはどんなところなんでしょうか?

Bでは、
上球、下球それぞれ自己バイアスしていて、抵抗に並列にコンデンサーも入っています。交流(音)を流しています。
AとBコンデンサーの有る無しでは、CSPPの動作にどのような違いがあるのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ございませんが、教えて頂けると嬉しいです。

添付:6313.jpg

[6314] Re: 無題 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/10/04(Wed) 07:49  

バイアスについてはCSPP特有の事項は全く無く、すべての真空管回路について共通です。
なんでもかんでもCSPPと結び付けられておられますが、まずは基本回路を理解することだと思います。
基本回路が理解できると、CSPPと関係があることと無いことが分かるようになります。
 
さて、
@に関しては、ほんの少しだけ差動っぽくなることは確かですが、数百Ω程度になるのが
普通ですので大きな効果はありません。が、平衡度の高いドライブをすれば、それなりに
差動アンプっぽくはなります。(ウイリアムソンアンプ等)
 
ここを定電流源に変更すれば立派な差動アンプになりますが、メリットは何でしょうね?
私にはCSPPの差動化のメリットや必要性を見出すことはできません。
 
@とAの違いは、プッシュプルの2管の独立性を持たせるかどうか、って感じですかね。
Aの場合はプッシュプル間の縛りはありませんので、それぞれ独立して動くはずです。
 
Bバイアス抵抗にコンデンサを抱かせるのは、ご承知の通り交流信号をバイパスするためです。
いわゆるパスコンってやつですね。これを入れないと局部帰還(電流帰還)が掛かります。
何度も書きますが、CSPPの動作に相違を与えるものではありません。
 


[6317] Re: 無題 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/10/04(Wed) 22:04   <URL>

ARITO様
ありがとうございます
もう一度、CSPP と普通のPPを勉強してみます
@では上下球で電流を引っ張り合うから、差動に近くなっうんですね
Aは抵抗だけだと電流帰還がかかるから、ノーマルは、Bのコンデンサーを一緒にするのが第一歩ですね
ありがとうございました


[6256] CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/24(Sun) 13:30   <URL>

こんにちは
まだまだ、CSPPアンプ分からないところばかりなんですが、
とりあえず
CSPPマッキントッシュタイプで回路図を描いてみました。
元は、東京の菊池さんの
「PCL86/14GW8 簡易型CSPP」と
「14GW8 CSPPアンプ」を合体した感じです。
初段は2SK114 をカスゲート接続し
PCL86をブーストラップを使用しています。
これで動くかどうか?悪い点を教えてください
分からないところを教えてください

1.ブーストラップで供給される全段の供給電圧はいかほどになるのでしょうか?何度も読み漁ったのですがどうしてもわからないです。
2.前段の負荷抵抗は100kΩに設定していますが、終段を駆動するに当たって、負荷抵抗を33kΩまで下げられないでしょうか?
出力段は固定バイアスの予定ですが、バイアスの電圧をとりあえず-11Vにしましたが、この算出方法が分からないです。
自分は、10年程前から、ぺるけさんの全段差動アンプを設計、製作してきましたが、どうもPPアンプの設計がまだ全然分からないのでよろしくお願いします。

添付:6256.jpg

[6257] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/09/24(Sun) 17:15  

先の回答において、ブートストラップはドライブ段の増幅素子が三極管の場合のみ、おすすめできると書きました。
しかるにひでじさんの回路はJ-FET差動回路にブートストラップを掛けています。
この回路ではCSPPの良さを大きく損なってしまう結果となりますので、おすすめできません。
 
なぜおすすめできないか、ということのヒントが、下のページの最下段の「ドライブ段設計例」
というタブを繰ったページの最後に書いてあります。一度目を通していただけませんでしょうか?
 
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/BIFILER_OPT/UI11-35_BifilerOPT.htm
 
ちょっと難しいかもしれませんが、おすすめできない回路について、時間を掛けて解析するのは
避けたいと思いますので、まずお読みいただき、そこに書かれていることに基づいて
おすすめできない理由を明日以降に回答いたします。読まれましたらレスを入れてください。
 


[6261] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:菊地 投稿日:2023/09/25(Mon) 10:29  

14GW8csppアンプは、私が初めて組んだCSPPアンプで、
今になって思うに、回路の面白さだけで組み上げたセットでした。
そして・・・発表しておいて言い難いのですが、私もこの回路はお勧めしませんね。

それなら何で掲載しているのか? と言われそうですが、
私の記念すべき1号機なので、備忘録の意味で消去せずに置いてあるのです。
しかし今はセットもバラしてしまい、ECL805csppアンプに組み替えていて、
こちらも似たような回路ですが、ブートストラップは止めています。
この辺りの事は、ページの末尾に加筆しておくべきでしたね。反省です。

そして、お勧めしない理由は、ARITOさんから説明があるかも知れませんが、
ヒントとしては「ダンピングファクターの値」に注目して見て下さい。

こんな面倒くさいドライブ段を採用してまでCSPPアンプを組むのは
強力なKNFに拠る歯切れの良い音に魅せられてしまったからなんです。




[6264] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/26(Tue) 07:09  

ARITO様
菊池様
コメントありがとうございます。
ARITO様の前回も紹介して頂いたHP、タブがある事に気付かず、出力、ドライバーの設計読んでいませんでした。今一生懸命読解してます。理由もう少しお待ちください。
菊池様、HPではかなり勉強させて頂いています。いろいろ不備もあったんですね。勉強になります。備前録として残すの後々参考になるので自分もよくやります。
そうですね、問題点など追記して頂けると、なお理解度が高まるかもしれませんね


[6265] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/09/26(Tue) 07:44  

ひでじさんの回路をおすすめしないのは、私も同様なアンプを製作してがっかりしたことがあったからです。
下のページの6MP17アンプがそれです。
 
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/CSPP.htm
 
アンプとしては成立するのですが、CSPPらしさに欠けるのが非常に残念なアンプでした。
ドライブ段の増幅素子は五極管でしたが、J-FETでも同様の現象が起きると思います。
 
このアンプは回路を変更して今に至っていますが、どのように変更したかについては
ひでじさんの参考になると思いますので、後ほどご紹介します。
 
設計方法説明ページについて自分なりのご理解ができた時点でコメントお願いいたします。
 


[6266] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:菊地 投稿日:2023/09/26(Tue) 18:40  

>そうですね、問題点など追記して頂けると、なお理解度が高まるかもしれませんね

ひでじさんを惑わせてしまったお詫びに、ひでじさんが提示された回路を元に、
なるべく変更点の少ない回路で「改善版csppアンプ」を考えて見ました。
余計なお世話かも知れませんが、私ならこんな回路にすると思います。

ただし机上計算だけの未実証回路なので、その点はご承知おき下さい。
さらに初段だけで300倍近い利得になりそうですし、NFも10dB位になると思うので、
組み上がってからの発振を有無をオシロスコープ等で確認する必要がありそうです。

一方、ドライブ段の負荷を33Kに・・・というのは高域対策と思いますが、
NF量が多いので、ここが100kでも高域はかなり伸びるはずです。



添付:6266.gif

[6268] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/27(Wed) 06:00  

ARITO様
菊池様
大体ですがやっと理解できました。
ドライブ段は三極管とはいえ、2SK117をカスゲート接続しているから多極管と同様増幅率が増えるので、出力インピーダンスが増えてしまうんですね
2SK117をカスゲート接続でなく、3段増幅にすればいいということですね。
また一度ちゃんと出力段、ドライブ段ともちゃんと計算しないといけないですね
製作前から、アドバイスありがとうございました。
また、相談しますのでよろしくお願いします


[6269] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/27(Wed) 06:08  

菊池様
アドバイスありがとうございます。
参考にさせていただきます。
せっかく作るCSPPアンプを、思い出深きPCL86球で作ろうと思っていますが、ドライバー管が増幅率は高いけど、インピーダンスが高いので妥協も必要なんだなと色々考えています。
ありがとうございました


[6272] Re: CSPPアンプ回路図設計してみました。動くでしょうか? 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/09/27(Wed) 08:07  

>ドライブ段は三極管とはいえ、2SK117をカスゲート接続している
カスコード管の三極部は(ここでは電流)増幅をしておらず、J-FETが(電圧)利得を稼いでいます。
要はドライブ段の増幅素子が何なのか、ということです。
 
お気づきのように、ドライブ段の増幅素子を三極部にして3段構成にすることで
問題解決をするのは選択肢のひとつです。
 
菊地さんにドライブ段の高電圧電源バージョンを挙げていただきましたので
私はブートストラップを掛けた3段構成の例を挙げたいと思います。
左が、前掲の6MP17アンプを改作したアンプの回路図です。
ご覧のように、J-FET差動+カスコード管の回路から、それほど部品を増やさずに
3段構成に変更することが可能ですので、ご参考まで。
 
拙作アンプでは、このような↓アンプも参考になると思います。
 
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/CSPP_BIAMP/CSPP_BIAMP.pdf
 

添付:6272.jpg

[6242] CSPPのブーストラップ有り無し 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/19(Tue) 22:01  

こんばんは!
またまた質問させて下さい。
CSPPマッキントッシュタイプを製作しようと悶々と考えてます。
OPT:BW-2K7W
球:PCL86 で考えてますが
2つ質問があります
1.ブーストラップ無しでは、最終段の増幅は、1.7位と返答もらいましたが、ブーストラップを使うとKNFがスクなると言う話ですが、増幅率はどれくらいになるのでしょうか?

2.CSPP用OPTにはカソード接続コイルがありますが、
出力段カソードから、カソード用コイルの間に、抵抗とコンデンサの並列回路が入っているタイプと無いタイプがあります。この抵抗とコンデンサの働きは何なんでしょうか?

3.出力段かソードとGNDの間に、カソード用コイルと、抵抗と電解コンデンサの並列回路が有リマス。このコイルと抵抗とコンデンサNO並行回路が入れ変わっている回路を見かけます。正しい順番とかあるんでしょうか?


[6243] Re: CSPPのブーストラップ有り無し 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/09/20(Wed) 08:24  

1. 出力段の利得の1.7というのはエイヤっで出したもので、当たらずとも遠からずという程度です。
正しくは回路図と動作点での特性カーブが無いと計算できませんが、CSPPの場合は50%のKNFが
掛かっていますので、どんなにgmの高い球でも出力段の利得は2を超えることはありません。
多極管であれば1.6〜1.8くらいになり、大差にはなりません。

ブートストラップを掛けてKNF量が減った場合の利得の算出方法は、ドライブ段の負荷が
ブートストラップによって大きく(高く)なることでドライブ段の利得がどれくらい増えるかに
依存するのですが、小生には計算方法はよく分かりません。
(おそらくロードラインがどれくらい寝るかを作図したら求められそうですが...)

出力段の利得を算出したければ、以下のWEBページの最下段にあるタブを繰ってみてください。

http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/BIFILER_OPT/UI11-35_BifilerOPT.htm
 
2.ご質問の内容が良く分かりません。恐らく自己バイアスのバイアス抵抗だと思いますが、
そのようなご質問は回路図が必須だとお考え下さい。
ポンチ絵でも結構ですので、回路図をお願いします。
 
3.これも同様です。回路図をお願いします。


[6244] Re: CSPPのブーストラップ有り無し 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/21(Thu) 04:57  

ARITO様
返信ありがとうございます。
CSPPの終段の増幅率の計算は関連する事項が多いいんですね。ブートラップを利用することでドライバー段の電圧が下げられるのならこちらがいいかと考えてました。
2,3の質問は分かりずらくてすみませんでした。
ポンチ絵を入れてみました。
1.は終段カソードと、K1,K2の間に、抵抗と電解コンデンサの並列回路が入っているものと無いものがありますが、効果と必要性はどこなのでしょうか?
2.この、抵抗と電解コンデンサの並列回路が、カソード−K1,2の間にあるものと、E1,2とGNDの間に入っているのがあります。効果は同じなのでしょうか?
何度も質問してすみませんが、よろしくお願いします。

添付:6244.jpg

[6246] Re: CSPPのブーストラップ有り無し 投稿者:ARITO@伊吹南麓 投稿日:2023/09/21(Thu) 07:52  

ドライブ段にブートストラップを掛けると高電圧を用意する必要が無くなるので有効な技法です。
ただし、副作用でCSPPらしさが薄まってしまうので、それを嫌う人も多いです。

ドライブ段が三極管であれば薄まる度合いは大きくないのですが、ひでじさんがご検討中のJ-FET差動で
ドライブする場合は、薄まる度合いが非常に大きくなりますので、特に初めてのCSPPアンプであれば
ブートストラップはおすすめできないです。
 
大きなドライブ電圧が必要なCSPP出力段を充分にドライブするため、大きく分けて以下の3つの選択肢があり、
それぞれメリット、デメリットがあります。
 
●マッキントッシュアンプで使われているブートストラップ技法による電源を用いる。(ドライブ段の増幅素子が三極管の場合のみおすすめ)
 
●ドライブ段に出力段よりも高い電圧の電源を用意して、大きな振幅を取り出せるようにする。
 
●ドライブ段の負荷にチョークコイルを用いて電源電圧を超える最大振幅を得られるようにする。


以下、問い合わせの回答です。
 
1.この抵抗と電解コンデンサは自己バイアスを掛けるための部品で、CSPPとは直接関係はありません。
真空管はカソードに対して(コントロール)グリッドに負電圧をあたえるバイアスを掛けて使うのが基本です。(例外はありますが。)

カソードを接地してグリッドに負電圧を掛けるのが@’の固定バイアス(ただし図にはグリッドに掛ける
負電圧の回路が抜けています)、グリッドを接地してカソードとグランドの間に抵抗を入れるのが
@の自己バイアスです。
 
http://www.op316.com/tubes/tips/b150.htm

2. バイアス用の抵抗と電解コンデンサの場所は、バイアスが掛かりさえすればOKですので、
どちらの位置にあっても効果は同じです。


[6250] Re: CSPPのブーストラップ有り無し 投稿者:ひでじ 投稿日:2023/09/22(Fri) 05:58  

ARITO様
返信ありがとうございました。
CSPPは終段を駆動するドライバー段が肝なんだとよく分かりました。
自己バイアス用だったとは、二次コイルと入れ替わったりしたので
分かりませんでした。
ありがとうございました。


[6252] Re: CSPPのブーストラップ有り無し 投稿者:ARITO@西美濃 投稿日:2023/09/22(Fri) 16:54  

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