2A3williamson


2003年12月6日
破れ傘 刀舟こと氏家氏が、RUIブランドのキットを出すと表明されています。

2003年12月7日
早々に、図面の半分を添付戴きました。
RUIシャーシ
期待できそうです。

2004年3月20日
試作初回ロットのお誘いがあり、便乗することにしました。
成り行きで決定した価格ですが、後で原価と分かり、悔しそうな刀舟さんです。
おまけでU-405プロトタイプまで頂戴することになり、とても嬉しいのはワタシです。

2004年4月7日
出張先のホテルで閃いた、2A3ウィリアムソン風アンプ
刀舟さんの300BフローティングOPTのドライブをパクッテおります。
2A3williamson回路図
出力段は、2A3。金銭的理由からSovtek製を購入予定とします。
OPTはフローティングしません。U405プロトを普通に使います。
電源部分とか、テキトーですから、真似しないでね。

後で判りましたが、2A3/300Bの低帰還ウィリアムソンをアニーは発表済みでした。
アニーの時系列では”2A3/300B低帰還 -> 300Bフローティング”ですが、私は先を知らずに300Bフローティングから手抜きを想定したところ、2A3/300B低帰還に戻ったということです。
2004年5月16日
RUIシャーシ、到着しました。
写っている黒いOPTはU-405のプロトタイプです。
さっそく、トランスと球を載せて、形だけでっちあげました。
2A3williamson

2004年5月30日
自己所有で初めての直熱管になります。
フィラメントだけ仮配線し、点灯確認してみました。
あれっ、光っているの?
北野さんに見せていただいたVT25は、あんなに光り輝いていたのに(ToT)

2004年6月6日
いつものお世話になっている刀舟アニーから、RUIトランスケースのみを分けてもらうことになりました。
電源トランスは、MX-280と同寸法なので、簡単にケース交換できます。
OPTはU-405プロトですが、OPTケースの中の固定方法は自力加工です。
アイデアは纏まっているので、部材手配と加工が必要です。

2004年7月4日
RUIトランスケースに納める準備加工完了しました。
3mm厚のアルミチャネルを加工しました。
中身はU405プロトです。
U405プロト
電源トランスも載せて、雰囲気を見てみます。
2A3pp
仮にGE製6550Aを載せてみました。かっこいいです。
6550A
トランスが大きいので、出力管も大型な物が似合います。

2004年9月26日
電路、ラグ端子、ハムバランサーの取り付けをしました。
2A3pp
速攻アニーから駄目出しを頂戴し、再作業です。

2004年10月2日
電路を敷設し直し、配線しました。
2A3pp

2004年10月5日
回路図を纏めてみました。
2A3pp回路図
(いろいろあって、10月30日版)
2004年10月9日
配線完了し、音出しです。
2A3pp
かなりのハム、ブンブン丸でございます。
ドライバー(6CG7)を抜くと、静かになるので、前段のようです。
ドライバー(6CG7)のヒーター配線を変更し、12AU7を挿しましたが、変化ありません。

2004年10月15日
周波数特性を測定しました。
2A3will.freq-res
U-405プロトタイプですので、200kHzでピークがあります。
このピークは、帰還が深くなる程に盛り上がります。
教科書通りの現象です。
この状態で、R-NFBには位相補正のCは抱かせていません。
単に、面倒臭いから(^^;;

2004年10月17日
PK分割・ドライバー間のパスコンを抜きました。
とても静かです。
2A3部も殆どハムが出ません。
初段のRgの位置で、ハムが出ました。
他のパーツからの誘導のようです。
又、片chずつでは、”サー”ノイズですが、L/R共接続すると”ブーン”とハムが乗ります。
入力RCAジャックが離れているので、プリアンプ接続によるGNDループが原因のようです。

2004年10月21日
ブンブン丸、ほぼ完治です。
グランドの敷設ルートを大きく見直しました。
概念図は、こんな感じ。
GNDルート見直し
RUIのシャーシはRCA入力ジャックが少々離れています。
プリアンプの接続の事まで考えて、グランド敷設ルートを考えないと、多くの製作者がハム音に悩まされることと予想されます。
改善後、”ブーン”系のノイズは無帰還でも聞こえませんが、”サー”系のノイズが聞こえます。
初段・PK分割の12AU7のところです。
球を5本以上交換しましたが、変化無しです。
プリアンプの残留ノイズも目立ちます。
これは、メインアンプの裸利得が大きい為です。
入力RCAジャックの所で、47kΩ抵抗2個でATTし、-6dBさせました。

2004年12月11日
ダンピングファクタの測定をしました。
2A3will.DF
L/Rチャネル、それぞれ無帰還、6dB帰還、10dB帰還です。
低帰還は低域でD.F.が上昇しています。
どうしてかなぁ・・・

2004年12月29日
Sovtek2A3ですが、造りは同社の300Bを少し小さくした感じらしいです。
#300Bを持っていないので、又聞きですが・・・
ですので、本家の2A3では定格オーバーですが、Sovtek2A3=mini300Bと解釈し、B電圧を上げてみます。
電源トランスのタップは280Vと320Vがあります。
現状、出力管のB電圧は280Vタップから取り出していますが、320Vタップに変更しました。
B電圧が50Vアップし、2A3のプレート電圧は348V->399Vに上昇。
カソード(フィラメント)電圧は57.6V->66.6Vに、Ipは35mA->41mA(1球あたり)になりました。
実質のプレート電圧は332Vですから、2A3本来の定格をオーバーしました。
刀舟アニーからは、
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プレート電圧を上げるとカン高い音質
下げるとけだるい音質、
負荷により幾分変化、上手にいい所を・・・・
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とアドバイスされました。
今は騒がしいリビングで利用されているので、変化には気付きませんでした(^^;

2005年2月1日
プレート電圧を上げて、これと云って不具合も無く、1ヶ月経過しました。
我が家ではTVを見ないので、在宅中の殆どの時間をラジオ/CDが鳴っています。
10時間/日程度でしょうか、本家2A3の定格オーバー状態を300時間以上経過しています。

Sovtek2A3は造りもしっかりしているし、動作も安定しています。
同社300Bより、かなり廉価です。mini300Bと考えればお買い得感があります。