LUXKIT A3500を紹介します。

A3500容姿
A3500 A3500 A3500 A3500 A3500
A3500定格(カタログより抜粋)
使用真空管:6CA7(4),6AQ8(3)
連続出力 :6CA7 5結UL時 40W+40W
     :6CA7 3結時  20W+20W
     :6L6GC ビーム 40W+40W
全調波歪率:0.5%以下(1KHz)/1%以下(55Hz/10KHz)
周波数特性:20Hz〜20KHz(-1dB以内)
外形寸法 :465W 206D 168H
重量   :16kg


真空管の劣化ではないのに、Lチャネルの波形が乱れまくった変なA3500を入手しました。
10KHz方形波もナマクラなエッジで、とても「LUXMAN」とは思えませんでした(^^;
そこで、ほぼ全てのパーツを一新して、レストアすることにしました。

そもそも一世風靡したこのA3500を一度は聞いてみたいと思ったもので、手放す予定です。
### Oct/2002 予定より早く、他のアンプ製作資金とするため、手放しました。 ###
しかし、あまりのGood Soundに惜しくなってきますね(^^;
それくらいに、完成されたアンプだと思います。

分解中の写真が無いのが残念ですが、配線をはじめ、抵抗、コンデンサーも全て外しました。
プリント基板のハンダもハンダ吸い取り線を使って丁寧に取り去り、新たな部品は千住金属の無鉛銀ハンダを使っています。

USソケットなんて、内部のピンを新品にする為に、わざわざOMRONのUSソケットを購入し、ピンだけを移植しました。
MT用9ピンソケットはステアタイトで金メッキです。

抵抗は、基本的には酸化金属皮膜抵抗を使いましたが、一部金属皮膜抵抗も使用しました。
指定の許容電力と同じor大きいものを選択しました。
これらは、入手の具合の問題です。
抵抗で一番困ったことといえば、反転増幅回路に17KΩが使われていること。
17KΩはE24系列どころか、E48/E96でも存在しない値です。
仕方がないので、定数を優先して30KΩと39KΩの並列合成抵抗としました。
たぶんE24系列の18KΩでも問題無いと思います。誤差の範囲でしょう(^^;
ブロック電解コンデンサーは、手持ちの物(中古品)を流用しました。

反転増幅から電力増幅へのカップリングコンデンサーは手持ちの高級品スプラグ/ブラックビューティーをおごってあげました。

配線材料は、すべてUL1015規格電線(600V/105℃)を使用しています。
なんと、LUXKIT純正はUL1007で、耐圧300Vです。
B電圧は500Vにもなるのに、なぜUL1007を使ったのか謎です。


折角なので、A3500の諸特性を測定してみようと思います。

A3500 ロシア、エレクトロハーモニクス製、EL34 3極管接続の諸特性

ダンピングファクタ 10 (1KHz 1VRMS 8Ω負荷) 流石である!!

A3500 100Hz
100Hz方形波特性です。

A3500 1KHz
1KHz方形波特性です。

A3500 10KHz
10KHz方形波特性です。